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もうやめて!とっくに私のライフはゼロよ!!!

三菱商事の株を2,463円で以前購入して、現実的な線として2,700円を上回ったら新NISAの資金のために売却するつもりでした。

タイミングとして狙っていたのは第3Qの業績発表で、三菱商事の2023年度最終見通しが上方修正されて株価が上がることを期待していました。だって円安だったし第2Qの見通しが甘いと思ったんだもん。

商社株に限った話ではありませんが、同業他社が先行して業績発表をする場合、その業績を参考にした株主が株の売買をするため、関連する会社の株式も上下する傾向にあります。

例えば日本製鉄がJFEより先に決算発表があったとして、日本製鉄の業績が悪いと、同じ鉄鋼業のJFEも悪いだろうと株主が想像してJFEの株価も下がる傾向にあるのです。


今回、三菱商事の決算発表の前に三井物産の決算発表がありました。三菱・三井とも資源分野に強い商社なので、関連性が高いと見られます。つまり、三井物産の業績が良ければ三菱商事の業績も良いだろうと想像ができるわけです。


ここでまた一つ補足ですが、株価は企業の業績が上がれば無条件に上がるものではありません。株価には先見性があり、「この企業の業績はこのくらいになるだろうな」というコンセンサスのもとで決まるのです。つまり、業績が上方修正されたとしても、それが皆の予測していたほどでなかった場合、株価は上がらない、むしろ下がる可能性すらあるのです。


で、迎えた三井物産の第3Q決算発表。通期予想は9,500億円で第2Qの時から100億円上乗せされていましたが、コンセンサス予想には遠く及びませんでした。


私はこの決算発表を見るや、三菱商事の決算もコンセンサス予想の数値には至らないと考え、すぐに株を売却しました。売却価格は2,554円。目標としていた2,700円には遠く及びませんが仕方ないです。

その後、予想通り三菱商事の株価は段々と下がっていきました。このまま決算発表を迎えると、もっと下がる可能性もあると思いました。


で、三菱商事の決算発表日。予想通り最終見通しが9,500億円でコンセンサス予想に遠く及ばないどころか、下位の三井物産と同じ予測でした。
予想が当たって私は自分の判断に間違いがなかったことにほっとしたと同時に、少し自信を持ちました。

が、三菱商事はとんでもないことをやらかしてくれました。

それは自社株買い5,000億円。

1年分の利益の半分の額を自社株買いに使うことを発表したのです。

自社株買いを行うと株価が上昇します。今まで下げていた株価はどこへやら。あっという間に2,800円まで上昇しました。


売らなければ良かった…。私は後悔しました。しかし今回の自社株買いの発表は市場にとっても予期せぬサプライズであったこと、業績が良くないことは予想できていたことから、自分の力では株価上昇を予知できなかったと現実を受け入れました。売っちまったもんは仕方ない。


あれから2週間。Edgeを開くと右上に株価の情報が出てくるのですが、そこに出ていたのは「三菱商事 3,000円」の文字。

そうです。三菱商事の株価はあの後2,800円からさらに上昇し、3,000円まで上がったのです。

なんだろう、やっと現実を受け入れたのに追い打ちかけるの止めてもらっていいですか?

今まで待っていればどれだけ利益が出ただろうと改めて後悔する本日午後でした。

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