格ゲーマーのSNSとの付き合い方・ネガティブ回避編


インターネットヤバいという話

前回はポジティブ編を書いたので、今回はネガティブ編を。正直、こちらのほうが本番と言ってもいいくらい、SNSには落とし穴が多いと感じている。正直多すぎるくらい。

自分もSNS歴は相当長いけど、その間にさまざまなトラブルをたくさん目にしてきた。そもそもSNSという仕組み自体が、刺激的でネガティブなコンテンツが優先的に表示されるアルゴリズムになっているのだろう。

なんとなく続けているだけだと、色んなトラブルに巻き込まれたり、メンタルに悪影響だったりがありそうだし、自衛するに越したことはない。

というわけで、以下は主にGGSTに関して具体的に。

避けるべき有名アカウントはある

強さと人間性は比例しない

ゲームが強い人間が、必ずしも人格的に優れているとは限らない。有名だったり結果を残しているプレイヤーが、その他の部分に関しても優れていると考えるのはそれなりにリスクがある。

他の人の格ゲー配信を見にいくようになって驚いたのは、対戦相手を攻撃したり、キレたり暴言を吐いたりを繰り返す人もそれなりにいる、ということだった。

罵倒や暴言、怒りをコンテンツにして楽しむというか、積極的に見に行く層が一定数いるということなのかなと考えてはいるけど、そういう配信者に当たってしまった側としてはたまったものではない。

配信者と当たったから検索して見にいく、コメントするみたいなのも最初はワクワクしていたところは正直少しあるんだけど、最近はもういいかな、みたいな気分になりつつある。

そこから始まった縁もあるし、悪いことばかりではないので、気をつけていればなんとかなるレベルだとは思うんだけど。

GGSTに関して言うと、それなりに有名なプレイヤーでも、ランクマッチ等で対戦した際に配信を見に行っていい気持ちになれるかどうかは、正直保証できない。気持ちいい対応をしてくれる人も多いと感じるのだけど、全員というわけではない。

いくら強くても、関わって不快になりそうな相手だったら避けたほうが良い。単純に注目されているからという理由だったり、あまりミーハーな気持ちで簡単に信用しないほうがよいと思う。

プロシーンの成熟度

スト6のプロゲーマーの配信を見ていると、SFL(ストリートファイターリーグ)、いわゆるeスポーツ的なものが長く続いていることもあり成熟していると感じることが多い。プロゲーマーと言っても、強いだけではなくて実質タレント活動も求められているようにも思うし、選手たちもかなり発言がまともだと感じる。

そういう状況だと、問題な行動だったり発言がある人、もしくは気をつけられない人は良くも悪くも自然と消えていったのかな、というのは考えてしまう。見る側としては快適なんだけど、厳しい世界だなとは。

それに比べると、GGSTはまだまだ成熟度としてはこれからだな、とは思う。そもそもシリーズの今後のeスポーツ方面の展開もどうなるかはわからないのだけど。

要は淘汰圧がかかっていないので、強くても色んな人がいるから自衛しようね、というお話でした。

配信で色々言われたり、合わないと感じたらコメントでやり返したりせずに、すぐにSNSのミュートやゲーム内のブロックなどの手段を使って距離を取ってしまっていいと思う。

とにかく視界に入れない、存在を忘れるくらいにしてしまうのが、精神衛生上は良いのかなと。あ、そんな人いたねー、くらいの。SNSもうまく使いこなせばそのレベルまで浄化できるので、使えるものはなんでも利用しよう。

避けるべき話題

ここからは、なるべく見ないようにしている話題について。これらは、見ないだけでなくて言及しない、というのも心がけている。この記事で言及しちゃってるけど。

キャラランク・Tier表

キャラの強さを客観的に数値化するのは難しい。初級者と上級者では感じ方が違うし、使用キャラやプレイスタイルによっても評価が変わる。

格ゲーに限らず対戦ゲームは、できないけどどうしたらいいかわからない、腹立つ、悔しいみたいなネガティブな感情を駆り立てやすいものだと思っている。だからある程度ガス抜きにSNSで吐き出すのも当然だし、我慢するものでもない。

ただ、これはSNSに限らずなんだけど、文字だけのコミュニケーションは温度感が伝わりづらいため、勝手に相手の悪意を想像して不安になったり、険悪なムードに発展してしまうことも多い。

いつも遊んで仲の良い人がVC中に冗談めかして言ったことなら笑って終わりのことでも、同じ内容を他人が文字で投稿しているのを見るとこじれる、みたいなこともあるように思う。

Tier表や相性表なんかも、議論自体が楽しいのなら止めはしないが、ここらへん話題は荒れやすい印象があるので、あまり深入りしないようにしている。

自分はそもそもがキャラ愛で動いているようなところがあるので、他のキャラとのランク付けにあまり興味がないのもある。とても平和である。

過度の開発叩き

バグやネットワークの問題、調整方針への不満など、ゲーム内容の批判をしたくなる気持ちはわかるし、実際自分もそれなりに意見は持っている。それを発言するのも自由だ。

内容的にはまったくの的外れとは言えない、むしろ真っ当な意見もある。ただ、度を越えた叩き方やスタッフへの人格否定なんかをする人からは距離を取ったほうがいいと個人的には思っている。

このご時世、開発者もSNSをチェックしているのはほぼ間違いないだろう。ただ、ユーザーの批判に対して、それがどんな難癖だったり根拠のないデマだとしても、直接反論することはまずできないはずだ。

言ってしまえばゲーム会社にとってプレイヤーはお金をくれるお客様だし、あまりにも酷い場合は仮に訴訟するとしても、それなりの手間がかかるからだ。

そういう状況で、一方的に安全な、反論されない場所から叩くのはあまり気持ちよくはないな、というのもある。

お金払ってな何かサービスを受ける、何か買う、というのは当然誰もが経験していることだと思う。ここで言いたいのは、そのバランスが崩れている人は避けたほうが良さそう、という意味合いが近い。

あとは完全に個人的な事情で、ソフトウェア開発者としての経験から、サービスを作ってリリースするのがどれだけ大変か身を持って知っているので、流石にそれは求め過ぎじゃない?と思ってしまうというのもあるんだけど。

男女トラブル・ゴシップ

男女トラブルなんかも、やはり注目を集めやすい話題ではあるし、炎上というかそっちに行きがちだなとは思う。

とはいえオフの場で非常識な声かけをする人は一定数存在していて、自衛を考えたら情報を入れておくのも決して間違いではないが、こういう話は当事者以外に真相はわからないことも多い。

悪質な相手に泣き寝入りしろと言っているわけではない。実際にとんでもない相手から被害を受ける可能性もあるので、その時は信用できる人に相談するなり、SNSから離れるなりしての解決が良いのではないかと思っている。

むしろ最近思うのは、SNSでのこういったトラブルは、逆に被害者ポジションを利用した攻撃にもなりえるという点である。

例えば、DMやLINEのやりとりのスクリーンショットも、今や技術的に捏造は難しくない。私もされた経験がある例としては、携帯を無理やり取り上げて勝手にメッセージを送るような不届き者も世の中にはいる。

また、以前格ゲー関連ではないが、セクハラDMが届いて困っているとスクリーンショットを晒したアカウントがあったのだけど、DMを送っていたのが実はなりすましだったという件があった。

晒されて悪者にされた側は、勝手に知らない人にセクハラしたことになっているし、たまったものではない。地獄が顕現している。誰も幸せにならない。

こういう例もあるので、ぱっと見てどっちかが同情されやすい状況のことも多いんだけど、赤の他人の揉め事には首を突っ込まないで、なにか自分が楽しめることに時間を使うのがいいと思う。

こうしたゴシップがもしSNSで流れてくるのであれば、早めにミュート等を活用し、”浄化”するのが健全だと思う。そういったトラブルが世の中に存在していることすら忘れるくらい、ね。

何を見るかを決めるのもあなただ

最後に、SNSから何を得るか、逆に何を目に入れないようにするかというのも、自分で決めることだということは強調しておきたい。要はフィルターをちゃんと自分で作りましょう、と。

腹立つ出来事や人、コンテンツを探そうと思えば、正直いくらでも探せてしまうし、無限に時間を潰せてしまう。

やりたいことや一緒に過ごしたい人のために自分の時間と労力を使うか、それは最終的にはあなたが決めることだし、決められることなんですよ、というのは伝えたいなと思った。

SNSは、人によっては毎日のように開く身近な存在だから、少しの違和感であっても放置していると気がつけばかなり消耗してしまっていることがある。

怒りや不安など、人間はネガティブな情報のほうが本能的に惹きつけられるのかもしれないし、SNSのアルゴリズムも自然とそういったものを取り上げてしまうのかもしれないけど、うまくコントロールしたい。

そういったネガティブな情報からうまく距離を取って快適に使いこなせれば、同じ趣味の仲間と離れた土地に住んでいても楽しく交流ができる、とても便利なツールだと思う。

といったところで思ったより力作になってしまったけど、今日はここまで。