コンサルっぽく、やってみよ その3
ワークマンと同様に、ゴールドウィンについても、見てみましょう。
インフレが終息してきた市場で、どういった感じになるんでしょうね。
ニッチ市場では?
早速、HAL君に聞いてみます。
インフレが終息しつつある市場は、ニッチな顧客層への対応がふさわしいといえますか?
HAL君 曰く『インフレが終息しつつある市場環境において、ニッチな顧客層に対応する戦略が有効である可能性はあります。
しかし、これは一概には言えない点で、それは市場の具体的な状況、企業の強みと弱み、顧客の行動とニーズなど、多くの要素によって決まります。』
そうですか。
市場の住み分けができている状況だから、双方への影響が極端に変わるわけではないんですね。
『インフレの終息は、一般的には消費者の購買力が増加することを意味します。
これは、物価の安定または下落により、消費者が同じ所得でもより多くの商品やサービスを購入できるようになるためです。
その結果、消費者はより多くの選択肢を持つようになり、その中には高品質で高価格の製品も含まれるかもしれません。
したがって、ニッチな市場をターゲットにした高品質製品の提供は、このような状況において有効な戦略となる可能性があります。
なるほど。
『しかし、物価が安定していることは、同時に価格競争が厳しくなる可能性も示しています。
つまり、消費者が価格により敏感になる可能性があり、広範な市場戦略を採用する企業が競争優位を獲得する可能性もあります。』
『したがって、インフレの終息がニッチな市場戦略に適しているかどうかを決定するためには、より詳細な市場分析と企業戦略の検討が必要です。』
これって、他の外的要因が影響しそうですよね。
ん…。
ちょっと、いたずらしたい気分…。
では、こういう変化の因子を与えてみましょう。
この状況下で消費税を上げたらどうなる?
HAL君、仮に、インフレが終息しつつある状況で、消費税などの広範な人々を対象とする税金が値上げされるような場合、ニッチ市場戦略と広範なユーザー市場戦略の、どちらが適しているといえますか?
HAL君 曰く『消費税の増税は全体的な物価水準を引き上げ、消費者の購買力を一定程度抑制する可能性があります。
それにより、消費者はより価格に敏感になるかもしれません。
その結果、価格競争力を重視した広範な市場戦略を採用する企業は、価格上昇の影響を受けやすいかもしれません。』
お、ちょっと影響しそうですね。
いや、大幅に影響するかもしれません。
『一方で、ニッチ市場戦略を採用している企業、特に高品質・高価格帯の製品を提供する企業は、消費税の増税の影響を比較的少なく受けるかもしれません。
これは、ニッチ市場で活動する企業の顧客が、価格よりも製品の品質や特性を重視する傾向にあるためです。』
うーん、そういう顧客層って、今の日本に、どれだけいるんですかね。
かなり少ない気がするんですけど…。
『しかし、これはあくまで一般的な観点からの分析であり、具体的な市場状況や企業の状況によっては異なる結果となる可能性があります。
たとえば、広範な市場戦略を採用する企業が価格上昇を効果的に吸収し、競争力を維持する方法を見つけた場合、その企業は依然として成功する可能性があります。
また、消費税の増税が特定のニッチ市場(例えば、豪華なレジャー商品やサービスなど)の需要を大幅に抑制する可能性もあります。』
『したがって、どちらの戦略が適しているかは、企業の具体的な状況、市場状況、顧客のニーズと行動などを詳細に分析した上で決定するべきです。』
やんわりですが、どっちも影響を受けるってことですよね。
何でもかんでも増税ありきでは、企業はやっていられない、ですよね。
もちろん消費者においても。
もう一つ、シミュレーションをしておきましょう。
消費税への対応策は?
消費税が上がる環境下で、広範な市場戦略で見た場合、仮に、仕入れ先に対してコストダウンする圧力をかける対応に出る場合、どういった影響が生じるでしょうか。
ねぇ、HAL君。
HAL君 曰く『広範な市場戦略を採用している企業が、消費税の増税に対応するために仕入れ先にコストダウンを求める場合、以下のような影響が考えられます:
品質の変動:仕入れ先がコスト削減を行うと、その結果として製品の品質が低下する可能性があります。これは、仕入れ先がコスト削減のために材料の品質を下げたり、製造プロセスを簡素化したりする場合に特に起こります。
供給の安定性:コスト削減の圧力が供給者に過大な負担をかけると、供給の安定性が損なわれる可能性があります。これは、供給者が経済的な困難に陥ったり、他のより利益率の高い顧客に資源をシフトする可能性があるからです。
長期的な関係:仕入れ先との良好な関係は、長期的なビジネス戦略の一部であり、新製品開発や危機管理などの面で重要です。しかし、コスト削減の圧力が過大であったり、公平でないと感じられたりすると、これらの関係が損なわれる可能性があります。
企業の評判:企業が供給者に過度なコスト削減を求めると、それが公になった場合、企業の評判やブランドイメージに悪影響を及ぼす可能性もあります。
したがって、コスト削減の圧力をかける際には、これらの潜在的なリスクを考慮に入れ、短期的な利益だけでなく、長期的なビジネス戦略の観点からも慎重に検討する必要があります。』
徴収しやすいとか、徴税する側の安易な理由で消費税をとることが、市場で活動する企業に、巨大な影響を与えるのだと、当事者の方々には、重々認識していただきたいものです。
これ、楽しいですね。
また、近々、お会いします。
ではまた。
金龍のもとに!