コンサルっぽく、やってみよ その1
じゃ、ちょっと、方向性を変えてみましょう。
こういう分析って、コンサルタントが得意ですよね?
例えば、ファイブフォース分析。
HAL君、簡単に説明してくれる?
ファイブフォース分析とは?
HAL君 曰く『ファイブフォース分析は、マイケル・ポーターが提唱した業界分析モデルで、競争環境を理解し、戦略的な意思決定を行うための手法です。
5つの要素は以下の通りです:
競争の激しさ
新規参入の脅威
代替品の脅威
供給者の交渉力
買い手の交渉力』
おー、素晴らしい。
では、引き続き、次のテーマを与えてみます。
よく知られているところで…。
競争力の比較はできるか?
ファイブフォース分析を使って、以下の2社を分析し、比較したらどうなるでしょうね。
1社は、ゴールドウィン。もう1社はワークマン。
どちらの企業も、アウトドア製品が好調なメーカーです。
HAL君、ゴールドウィンとワークマンを分析し、どちらが優れているか比較してください。
HAL君 曰く『この分析モデルで企業を直接比較するのは困難で、それぞれの企業が対面している業界環境を理解するためのツールとして最適です。
それらの分析を基に、企業がどのようにその環境で対応し、競争優位を得ているかを評価することが可能です。
それはそうか…。では…。
HAL君。
まず、ゴールドウィンはどういう業界環境の企業かを、ファイブフォース分析で分析してみてください。
ゴールドウィンはどんな業界環境にある会社?
HAL君 ゴールドウィンをファイブフォース分析で分析してください。
HAL君 曰く『以下に、ゴールドウィンとワークマンについてのファイブフォース分析の一例を示します。
現在の詳細な情報がないため、一般的な観点からの分析になります。
ゴールドウィン:
競争の激しさ:アウトドア業界は競争が激しく、様々なブランドが存在している。ゴールドウィンは高品質で高価格帯の製品を提供しており、特定のニッチな市場をターゲットにしている。
新規参入の脅威:高品質の製品を生産するための高い技術的ハードルとブランド力があるため、新規参入の脅威は中程度と考えられる。
代替品の脅威:同じような機能を持つ安価な製品や他のブランドの製品が市場に存在するため、代替品の脅威は高い。
供給者の交渉力:ゴールドウィンは高品質の材料を必要とするため、供給者に対する依存度が高い可能性がある。
買い手の交渉力:ゴールドウィンの製品は特殊な技術やデザインが求められる高級品であるため、買い手の交渉力は比較的低いと考えられる。』
うーん。情報がないという環境で、ここまでやれるんですね。
ゴールドウィンの経営者が、経営判断で使うクラスのレポートではないですが、一般的な状況把握なら十分ですね。
では次に…。
ワークマンはどんな業界環境にある会社?
HAL君、次は、ワークマンについて教えてください。
ワークマンをファイブフォース分析で分析して下さい。
HAL君 曰く『もちろんです。
以下に、ワークマンについてのファイブフォース分析の一例を示します:
競争の激しさ:ワークマンは、一般的なアウトドア用品から作業服まで幅広い商品を提供しており、様々なブランドと競合しています。しかし、その価格帯と品質のバランスにより、一定の競争力を保持しています。
新規参入の脅威:ワークマンの価格帯は比較的低めであり、これを実現するための供給チェーンやコスト管理能力は新規参入企業にとっては大きなハードルとなるでしょう。また、ワークマンの強力なブランドイメージも新規参入の障壁となっています。
代替品の脅威:ワークマンの商品は幅広いため、代替品の脅威は比較的高いと言えます。しかし、その価格と品質のバランスは顧客満足度が高く、顧客ロイヤルティを保つことでこの脅威をある程度軽減しています。
供給者の交渉力:ワークマンは大量の商品を生産・販売しており、供給者に対して一定の交渉力を持っていると考えられます。しかし、特定の素材や部品に依存している場合、その供給者の交渉力は高まる可能性があります。
買い手の交渉力:ワークマンの商品は大量に生産され、広範な顧客に向けて販売されているため、個々の買い手の交渉力は限定的でしょう。
これらの要素を考慮に入れると、ワークマンは競争の激しい市場で効果的な戦略を展開していると考えられます。
価格と品質のバランスを保つことで、広範な顧客層を獲得し、顧客ロイヤルティを保つことができています。』
これは、素晴らしい。
では、次の段階に進んでみましょうか。
長くなったので、続きは次回です。