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「紹介してあげている」という製作側の姿勢は、取材先にも、私たち台湾現地スタッフにも伝わっている
メディアだけでなく、コンテンツ制作に携わる人、それを読んだり視聴する、すべての方たちに知っていただきたい、田中美帆さんの寄稿が出ました。
「台湾旅行ガイドブックの裏側に見える構造的課題。メディアのコンテンツ軽視は海外にも及ぶ。」
台湾ルポライター 田中美帆(Yahoo!ニュースエキスパート)
それを受けた台湾トップコーディネートのひとり、青木由香さんの投稿も、ぜひ併せて読んでいただきたいです。
歯の写真の投稿です。
コーディネーターの末席から思うこと
私も時折コーディネートのお仕事をさせていただいており、幸いにもご一緒する日本メディアの多くはリスペクトを持ってくれていますが、残念なことに、びっくりするような振る舞いがあるのも事実です(皆で話し始めたら一夜明かせる気がする)。
台湾の皆さんは、日本メディアに紹介されることをとても喜んでくださるので、その善意や好意に当たり前にフリーライドし、
そればかりか「自分のメディアで紹介してあげている」といったコンテンツ製作者の姿勢は、相手にも、そして私たち現地スタッフにも伝わっています。
具体例を挙げるとキリがないですが、分かりやすい判断基準のひとつが、美帆さんが寄稿中に言及されていた「見本誌」でしょう。
できることなら、読者や視聴者の皆さんにも、コンテンツ制作側の姿勢に目を向け、選択し、応援していただけたらとても心強いと思います。
きっと受け手自身が思っている以上に、その影響力は大きいはずだからです。
批判する際に知ってほしいこと
私も間違えること、ミスすることはたくさんあります。
そうした時「これだから近藤さんはダメだ」と全否定・人格否定するのではなく、「近藤さんの、この点については間違いだと思う」と指摘してもらえたら受け入れやすいように、
今回も「メディアがダメだ」ではなく、「取材の謝礼として、見本誌については送付すべきだ」「コンテンツホルダーを軽視するような行為は改善すべきだ」など、「對事不對人(その人ではなく、物事を見る)」で指摘ができるのが建設的かと思います。
日本人とか台湾人とか、どのメディアがどうこうではなく、コンテンツ制作に関わる一人ひとりに、取材対象者への感謝やリスペクトがあるかどうかといった話。
それを今、このタイミングで改めて問いかける美帆さんの寄稿が、一人でも多くのコンテンツ制作者に、読者に、視聴者に、伝わりますように。
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