「夢をかなえるコミュニケーション」トークライブ&交流会 イベントリポート
2024年5月18日土曜日。
コピーライターの北村朱里(きたむらあかり)さん、そしてグラフィックデザイナーの久米真弓(くめまゆみ)さんのトークライブが大村市のコワーキングスペース「coto」にて開催されました。
5月18日、くしくもこの日は「コトバの日」。
インタビューを通して久米さんの思いやパーソナリティを言語化し、その場で北村さんがキャッチコピーを作るというライブ感たっぷりのイベントでした。
この記事では当日の様子や私が参加して感じたことをリポートします。なお、今回、写真はアイキャッチの1枚しか撮っておらず。やっちまいました。文章だけだとアレなんで、フリー素材と生成AIで失礼します!!!一生の不覚!!!
登壇者の紹介
お2人は10年来のお付き合い。お2人が一緒にお仕事した一つに、西九州新幹線開通記念で作った製菓会社の商品企画があります。
デザインは久米さん、商品コピーは北村さんが手掛けています。
可愛いし、素敵です!
参加理由はコピーライターの生の取材を見たかったから
北村さんとは以前、ほかのイベントでお会いして名刺交換をしていました。
また、久米さんとはSNSでコミュニケーションをとっていた間柄。
まだじっくりお話したことはなかったので、お友達になりたい!という思いがありました。年齢もほぼ同じで、体格も似ているのです(笑)シンパシーしかない……。
そして、もう一つの理由は、生の取材を見たかったから。
わたしは普段一人で取材をしているので、ほかの人の取材を見ることがなかなかありません。
しかも、今回はその場でキャッチコピーを考えるというめったにない現場。
取材だけでなく、コピーのお仕事もしたいと考えているので、この上ない勉強の場だったのです。北村さんの繰り出す質問、一挙手一投足を聞き漏らすまいと意気込んで参加しました。
いよいよ17時。
和やかな雰囲気の中、澄んだ通る北村さんの声で開会となりました。
夢をかなえる秘訣は”コミュニケーション”
夢をかなえられる人と、かなえられない人との違いはなんだろう?
北村さんは、コピーライターやコミュニケーション講師として活動していく中で「人の夢がかなう場面には、かならず”いいコミュニケーション”がある。」と実感したそうです。
そこで、久米真弓さんの登場です。
久米さんは、子どもの頃の夢をかなえ、そしてまた夢に向かってさまざまな人を巻き込みながら多方面で活躍しています。
グラフィックデザイナーという肩書にとどまらず、絵画教室の先生、地域情報メディアの運営、イベントプランナーなど、まさにコミュニケーションのチカラで未来を切り開いている人です。
久米さんの過去、現在、未来を通して久米さんの人生を言語化することで、夢をかなえるヒントを見つけていこう、というのが今回のイベントの主旨です。
才能溢れるお2人のトークイベント開始です!
過去、現在、未来。久米真弓、丸裸にされる!
いよいよインタビュー開始。
今回は打ち合わせなし、台本なしのインタビューです。
インタビューでは、一つひとつ、久米さんの言葉をキャッチし、咀嚼しながら北村さんがぐいぐいと質問を展開していました。
今回、具体的な話は省きます。というのも、今回はライブ感を楽しむイベントだったから。これは現場で楽しんで欲しい内容ですのですみません。
でも、おおまかにいうと、過去、現在、未来の時間軸で久米さんの夢についてインタビューするものでした。質問を通し、どんな人生を歩んできたのか、どんな気持ちで過ごしてきたのか、どんどん浮き彫りにしていきます。そして最後はこれからやりたいことについて語ってもらいました。
未来についてはやはり言語化が難しいところ。
なぜそれをやりたいのか、なぜ、今それをしたいと思ったのか。時々言葉につまりながらも、今感じている、世の中に対する危機感やこれから大切にしたいことを熱く語ってくれました。ここはかなり照れていましたね。大きな話でしたからね。
1時間あったかなかったか。短いインタビューでしたが、とても濃厚な時間でした。聞き終わったあとは、久米さんのことを丸裸にした感覚があり、すっかり久米ファンになってしまいました。素っ裸の久米さん素敵。
終始、自分ならどんな質問をするか考えながら聞いていましたが、北村さんの質問は、自分がするような質問とはまったく違っていました。RPGゲームでいうならダンジョンにどんどん入って宝物を見つけていくようなワクワクドキドキ感。私はきっといつまでもスライムと戦って前に進めていなかったでしょう。
インタビューでは目的(ゴール)に沿った質問の投げかけが大事で、自分の興味関心と切り離す大切さを感じました。
キャッチコピーを作る
インタビューが終わると、いよいよキャッチコピー作りです。
北村さんがキャッチコピーを考える前に、参加者にも考える時間が設けられました。
参加者は話を聞いて感じた久米さんの「夢の秘訣」を書き提出。
皆さん、完結に表現していて、自分の書いた文章がひどくてめっちゃ恥ずかしかった!切って破って食べてしまいたい!
そして参加者のカードを見つつ、北村さんはキャッチコピーを仕上げます。その間、およそ5分!驚異!
どんなキャッチコピーだったかというと……。
ここも内緒にしておきます(オイ!)。とにかく衝撃でした。
私なんか「楽しいが伝染する!」しか浮かばなかった(まんまやんけ)。
出来上がったキャッチコピーの意味を話してくださったのですが、もうその言葉を見て私は放心状態になってしまいました。
もうね、プロは見ている世界が違う。
そして言葉の使い方と導き方、ひらめき方が到底私にはできないことだと感じました。
脱帽も脱帽。帽子じゃなくて、脳みそを返品したくなりました。
それと、小学3年生の天才少年が参加していたのですが、彼もコピーを書いてくれていました。これもまた脱帽、脳みそ返品。
「夢を使って夢を作る」
北村さんが彼に聞くと「夢を使って夢の予備を作る」という意味でした。す、すごい。
後生畏るべしですよ。
味わい上手の久米さん、紡ぎ上手の北村さん
久米さんの子どもの頃の夢は「ずっと絵を描いていたい」でした。
そして、絵画教室という形でその夢がかなっています。
久米さんは描くことを最大の喜びとし、それで人が喜んでくれたら更に幸せ、との思いで仕事を楽しんでいます。
これは、新幹線かもめ愛とも通じていて、電車に乗るという行為そのものをめちゃくちゃ楽しんでいるんですよ。どこかに行くために乗るのではなく、乗ることが目的なんです。
過去に遡ると、子どもの頃、救急車で運ばれたときも「うわーめっちゃ面白い状況!」と思いながら運ばれたそう。
転校したときもまったく違う環境に移ったけど、それはそれで面白かったと。
つまり、久米さんは今この瞬間を楽しみ、味わうことがめちゃくちゃ上手な人なんです。
スピリチュアル界隈には、「中今(なかいま)」あるいは「マインドフルネス」と言われる概念があります。これは、「今」にフォーカスするという考え。人間らしく生きるために「今、この瞬間に集中し、味わうこと」が大切と言われています。
久米さんはそれがナチュラルにできる人なんです。だから自分らしく生きていて、夢をかなえちゃうんだなと思いました。
そんなパーソナリティを持つ久米さんは裏表がない。だから人が寄ってくるし、面白い展開になる。自然に楽しいコミュニケーションが生まれ、化学反応が起きる。わたしも久米さんに会ってめちゃくちゃ自然体でいられました。
そして北村さん。
次々と的確な、核心に迫っていく質問。頭の回転がめちゃくちゃ早く、手綱をしっかりひいていました。北村さんの問いかけに、久米さんは「恥ずかしいな〜」と言いながら自分の思いを語ってしまう。
丸裸にする、とはまさにこんな感じ。こんなところまで話すつもりはなかったけど、なんだか話したい。そうやって、丸裸にすることで、本当に伝えたい思いや唯一無二の魅力が引き出されるんだなと思いました。これが一人語りではできないインタビューの力なのだと実感しました。
私には本当に嬉しい言葉をかけて下さいました。参加された北村さんのお友達も本当に素敵な方ばかり。
北村さんは人との繋がりの奇跡をしっかり感謝の言葉にして伝えています。私も恥ずかしがらず、どんどん感謝の言葉を伝えていきたいなと思いました。
イベントに参加して
今回、直接お会いして、ますます2人が大好きになりました。
久米さんはデザイナーとして、キタムラさんはコピーライターとして、自己実現をされていて、立派なお仕事もし、憧れの存在。
比べる必要はありませんが、一方で私は、自分らしさや強みがわからず、未だにもんもんとしています。取材の仕事は楽しいけれど、どこか受け身になっている自分がいます。本当にやりたいことってなんだろう。最近は特にそんなモヤモヤが強くなってきています。
参加されていたあるライターさんは「本を出版する夢があって。今回のお話を聞きたいと思っていました」と話されていました。目がとってもキラキラしていたのが印象的でした。
それなのに私ったら。夢が……ない!
「夢をかなえるコミュニケーション」というイベントタイトルなのに野望なし!
でも、焦る必要はないのかなと思っています。久米さんも気が付いたら夢がかなっていたタイプです。
今回のお2人の話はとても楽しかったし、インタビューの極意なども学ばせてもらいました。そして参加者との出会いも宝物になりました。
アーカイブなしのイベントだったので、行きたかった!という人もいたことでしょう。
安心してください。実は今回のイベント「第1回」と小さくついていたのです。つまり、2回、3回とあるかもしれないのです!
次回はどんなライブになるのでしょう!ぜひ2回目はあなたにも参加してもらいたいです。
次のとき、私も夢を発見できるかも?