分けとく山「海老重🦐」のビジュアルは、名古屋「コンパル」海老フライサンドと双璧
知人の投稿を見て、あまりに美味しそうで目に焼きついた「海老重🦐」。しかしランチにしては破格の値段。それもそうだろう、本店には行ったことがないが「分けとく山⛰」、日本を代表する懐石料理店だから。百貨店のテナントだからと言って、日頃のランチ並みのはずがない。思い悩んだ末に、昨晩の宴席で隣に座ったお姉さまに相談したところ「翌日のランチをコストダウンしては?」とのアドバイス。『よし、翌日を立ち喰い蕎麦にしよう』と決断。
お店は地下食品売場(バレンタインデーで大混雑)と思い込んでいたが、7階レストランフロアだった。これはますます敷居が高い。幸いにして並んでおらず、すんなりお店に入れる。カウンターに案内されたが、お客さんは自分ひとり。ただし奥のテーブル席はザワザワしていたので、混雑な模様。接客も超絶丁寧で、マスクホルダーも用意されていて『やっぱり別格』の印象。こういうところが「マスクを直接テーブルに置くな」とお小言だけのお店と心配りが違う。
出てきた「海老重」は、言わば「変わり天重」。海苔と干しワカメが敷き詰められたご飯の上に、九つの海老天が規則的に並んでいる。美しい。「これはディスプレイの技術だ』と感銘。同じように感動したビジュアルが名古屋の喫茶店「コンパル」の「海老フライサンド」だ。「コンパル」は海老の断面の美しさを訴求していた。揚がった海老は甘辛く煮込まれていて、プリプリの弾力。サイズも大きくて、口いっぱいに頬張らないと食べられない。ボリュームもたっぷりで、高級割烹のお上品なランチとは思えない迫力。小鉢のお浸し、茶碗蒸し(蟹肉🦀入り)もいい味出している。予想外の満腹に、むしろコスパ充実感。この値段は決して場所代でも、暖簾代でもなかった。正真正銘の王道ランチであった。
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