「小悪魔教師サイコ」電子で読んで

最近の電子コミックの営業はすごい。インターネットを使っていると、どこにでもバナー広告や、内容チラ見せが跳梁跋扈している。そのうちのひとつに引っかかってしまった。「めちゃコミック」で紹介されていた合田蛍冬(絵)・三石メガネ(原作)「小悪魔教師サイコ」(ぶんか社)。電子書籍版はkindleならこちら↓

https://www.amazon.co.jp/dp/B09FXL1WGL/

　「めちゃコミック」はアムタスの運営する電子書籍販売サイト。アムタスは携帯電話コンテンツ事業を展開してきたインフォコム系の傘下にある。もはや出版業界の利益の源泉であるコミックは８割が電子書籍。結局、取次や書店の牙城はアウトサイダーに取って代わられてしまった。この漫画はe-Storyアプリ「peep」のヒット作をコミカライズ。「peep」は「tasked 」というWebtoon(縦読みスクロールコンテンツ)の制作会社が運営。オリジナル小説や漫画を3,000集めているアプリ。紙の本ばかり大切にして、時代の変化に対応できなかった出版流通業界。自分も含めて自戒の念。

　話しが脱線したが「小悪魔教師サイコ」。私立睦月高校で、担任教師が生徒からの苛めで入院。補欠で来た葛西心春先生は、スタイル抜群のキュートな女性。生徒たちの卑猥なトークにも天然対応。「私が教師になったのは生徒を幸せにするため」と平然と言ってのける彼女に、生徒たちが襲いかかる。しかし彼女は、恐るべきサイコパスだった。。。「サイコパス」とは、感情の一部が欠如している精神病質者。自分以外の人間に対する「愛情」「思いやり」の感情が著しく欠けている。このところあらゆるところで、よく使われるワード。内容は藤子不二雄Ⓐ先生「笑ゥせぇるすまん」「魔太郎がいく‼️」みたいなブラックユーモア的な勧善懲悪物語。描かれるシーンは、ちょっとHで、暴力的というか阿鼻叫喚の刺激的。1話40円で第１部に相当する内容に当たる19話まで読んで760円。だいたいコミックの単行本と同じくらいの金額。『うまくできているな』と、ほとほと感心。