北の富士勝昭氏「NHK放送文化賞」受賞
NHK大相撲中継の解説者である北の富士勝昭さんが「NHK放送文化賞」を受賞した(写真はサンケイスポーツ)。放送事業の発展や放送文化の向上に功績のあった人たちに贈られる賞である。平成10年春場所からの解説で既に23年もの担当。横綱経験者としての技術解説に、角界の在り方にもズバズバ言うご意見番。東京中日スポーツのコラム「はやわざ御免」でも楽しませてもらっている。そして何よりもユーモラスで、78歳にして愛嬌があって可愛らしい。受賞の感想に「相撲取るのは嫌いだったけど見るのは面白いからね」は、いかにも北の富士さんらしくて愉快。美男で弁が立ち、現役時代から「夜の帝王」として名を馳せていた。そこが謹厳実直なライバル玉の海と好対照で、そこがまた二人の良い組み合わせだった。こういう味のある解説者は「サンデーモーニング」の故・大沢親分(プロ野球元日本ハム監督)くらいしかいなかった。だからこの受賞は凄く嬉しい。最近は体調を崩すこともあるようだが、長く頑張って、われわれを楽しませて欲しい。