中大総合政策部「松野良一ゼミ」の戦争研究
中央大学総合政策学部の皆さんが、松野良一教授と共に拙宅にいらした。このゼミは去年にもいらした。学生さんたちは、皆マスコミ志望のようだが、取材の目的は亡父。私の父は戦後の横浜裁判で最後に裁かれたBC級戦犯。その生涯が「わらしべ長者」か「風が吹けば桶屋が儲かる」式に、書籍となりテレビドラマ化までした。発端は日本フィランソロピー協会のホームページに、父の思い出を私が書いたこと。それを読んだ日経新聞の記者が日経新聞に掲載。それを読んだ故小林弘忠氏が執筆した本(単行本が毎日新聞社、その後は中公文庫、いずれも品切)が、日本エッセイスト大賞を受賞。それを読んだNHKの柳川強チーフディレクターが、井浦新(当時はARATA)主演でテレビドラマにした。
https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010750_00000
中央大学の学生さんたちは、メモ魔でカメラ好きだった父の遺した、膨大な資料群を読み込み、撮影。それを去年「中央評論」(中央大学出版部)レポート記事に掲載してくれた。今回は私と母へのインタビューを映像資料にするそうだ。今までいらしたどの学生さんたちも、礼儀正しく、キビキビとしていて『これで日本も安泰だ』と思えるくらい優秀だった。自分も既に還暦。父の遺した昭和の証言を散逸させたくはないので、何とかデジタルアーカイブできないものかと考えていた。今日いらした松野良一教授が、実現の道を探ってくれるとのことで、有難い。
http://www2.chuo-u.ac.jp/up/