6年ぶりの大学クラス会、人生いろいろ
6年ぶりの大学クラス会。この日は14人が参加(うち4人は今もしょっちゅう会っている)。出席者が現況報告。人生曲がり角の65歳。12月なので、もう誕生日を迎えて、もう働いていない人の方が多いくらいだった。男性よりも、むしろ女性の方が働いている人の方が多かった。「雇用継続よりも、早くリタイアしたい」と言う人の方が多かったのは意外だった。プライベートでは孫話しが多かった。幹事の女性Uは、やはり同じクラスだったご主人Aと結婚していた。そして3年前にAが亡くなった日のことを語り始めた。Aは4年間闘病していたが、ある日体調が悪いとUに電話があった。そこでUは勤めから帰ってきて、翌日は病院に連れ添う約束をしていた。しかし翌朝Aはソファに座ったまま、息を引き取っていたそうだ。その後、息子さんは都内23区の課長に昇進した。その区には区議会議員になった同じクラスの女性O(この日も参加)がいて、母子友人3人で交わりができたそうだ。今はクラスメイトの女性Kと旅行を楽しみ、フラダンスに精出しているそうだ。旦那さんAが亡くなった光景を淡々と語るUの独白には、ホロリときた。他には鉄道会社を退職した後、吉祥寺で書店を開いた男性K。当初は赤字だったが、10月から収支がトントンに近づいてきたと喜んでいた。「『書店に常客がつくには半年かかる』と取次の営業マンに言われたが、その通りだった」との弁。本人の闊達さと努力にもよるものだろう。
一次会で帰るつもりだったが、男子Sに腕を抱えられて、二次会に引きずって連れてゆかれた。飲むと眠くなる質なので、途中から半分くらいは寝ていた。二次会で盛り上がったのは、かつてのクラスメイトの名前を全員思い出す試み。40人のうち38人くらいまでは判明。名前を思い出しながら、いろいろ記憶が蘇る。総合商社に勤めたIは、複数のクラスメイトに借金を繰り返したまま失踪。成田空港闘争に身を捧げた左系のJ。級友に優しく闘争理論を説明してくれていたという。写真を改めて見ると「『(自分も含めて)みんな老けたなあ』と思う。卒業後の人生、人それぞれにいろいろドラマがあるものだ。
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