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キリスト教三大祝祭日の一つ「ペンテコステ」の由来

 6月5日の尾久キリスト教会における高橋武夫先生の説教。この日はキリスト教三大祝祭日の一つ「ペンテコステ」礼拝(ほか二つはクリスマス🎄、イースター)。五旬祭と訳されるが、その意味合いも五つある。ペンタゴンも五角形。

1️⃣農耕祭から50日

2️⃣過ぎ越しの祭から50日

3️⃣ イエスの復活から50日

4️⃣モーセ十戒の日から50日

5️⃣(聖霊降臨により)教会成立から50日。

 この日の説教題は「使徒行伝第2章第1節〜13節」で「福音は言葉の限界を超えて」。まさにペンテコステの日、世界各国から集まったイスラエルの人々が様々な国の言語で喋っていたが、誰にでも通じる。この日集まっていた各国人は以下の通り→ ①パルテヤ②メジャ③エラム④メソポタミア⑤ユダヤ⑥カパドキヤ⑦ポントとアジヤ⑧フルギヤとパンフリヤ⑨エジプト⑩クレネ⑪クレテ⑫アラビヤ⑬ローマなど。このことに驚いた人々に、ペテロはその現象が神の起こした奇跡であることを伝える。この日を境に使徒たちは「弱くてだらしなかった」のが「強くて逞しくなった」と、遠藤周作先生はその著書「イエスの生涯」で述べた。漁師出の無学なペテロの突然の雄弁。外国語というのは堪能していないと不便なもので、自分も香港で地下鉄の乗り方がわからずに道行く人に地面を指して「サブウェイ❗️」と叫んだり、韓国では地図が欲しくて「ブックショップ」と叫んでいた恥ずかしい思い出がある。

 この日の奇跡には下地があった。それはローマ帝国が言語の統一を図ったことにある。ローマ帝国はギリシャ語を公用語としたが、コイネーという簡略版で庶民への普及に努めた(中国の簡体字みたいなものか)。この当時のイスラエルの人々は日常語にアラム語を使い、公用語にギリシャ語を使うバイオリンガル状態だった。そしてローマ帝国がもたらしたもう一つの効用は、交通網の発達。まさにイエス・キリストのデビューに相応しいタイミングで、時は満ちていた。教会には隠されたイエスの教えがある。ある教会には『Come on worship,Go up witness』ということばが標語として貼ってある。それは『来たれ礼拝に、出て行った時には証し人』なる意味。教会にいれば聖霊に感化される。教会と繋がっていることが大事。

 尚、使徒行伝に描かれた、集まった諸国民は以下の国々。

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