下目黒の侘び寂び蕎麦「紫仙庵」
目黒の蕎麦「紫仙庵」はすごいお店だった。金土日だけランチ営業。このところコロナ営業自粛店が多いので電話確認。応対に出た店主から予約の有無を尋ねられ、一瞬『蕎麦で予約⁈』と思ったが、「予約客優先になる」と言われて、親切で言ってくれているのかと得心。お店は元競馬場のバス停から歩いて10分弱。着いてみて驚いた。古風な庭つきの日本家屋が佇む。店内も茶室のような侘び住まい。
オーダーは「粗挽き蕎麦せいろ」@1,050+「蕎麦豆腐」@610。出てきた蕎麦は感動もの。更科より田舎派なので「粗挽き」を選択。これが太くて、噛みきれないくらいの弾力。食べる前に女将さんに「しっかり噛んで」と言われるくらい。室町砂場ほどの辛さはないツユはシンプル。そして蕎麦以上にお目当てだった「蕎麦豆腐」。胡麻豆腐ならぬ蕎麦豆腐で、食感は胡麻豆腐に似ているが、蕎麦粉で作られている。濃い醤油ツユに浸かって、葉山葵が散らされている。これがまた何とも言えず美味しい。お勘定の時に大将に「美味しかった」と告げた時、感動の涙が眼に押し寄せたくらい。さすがはミシュラン2年連続、食べログ蕎麦百名店だけのことはある。オフィスから近いので、また来たい。
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