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末廣圭「艶火」

末廣圭「艶火」電子復刻第89弾。官能ロマン小説なので、今日のお話は女性の方々は読まなくて結構。今回は四つの短編集。https://www.amazon.co.jp/dp/B08DNDMLCN/
①「上司の仮面」では、自動車販売会社の営業所長である吉永久美子・43歳は本部からのノルマを厳しく口にして、所員たちから疎んじられていた。しかし売れっ子セールスマンの貝塚義一が仕掛けた手相占いで、人妻としての悩みを聞く。いつしか相談は、いつの間にやらオフィスセックスに発展。
②「恋は魔法」は、幼児園のお迎えで知り合ったイケメンパパ吉田哲夫。お互いに好感を持った佐伯晴子・32歳。哲夫の妻が静岡の実家に帰った期間に、晴子は手作り料理を作りに行く。当然のことながら、二人は互いを求め合う。
③「二十七年目の浮気」で、57歳の総務部長である髙木慎二は、ひょんなことから21歳の新入社員である中江樹里とドーム球場コンサートに二人で行く羽目になった。コンサート帰りに、腕を絡めて身体を押しつけてくる彼女に、慎二の心が騒ぐ。樹里をタクシーで送った際に、自宅に招き入れられた慎二。浮気一つしたことのない堅物だったが、樹里の寄せる好意に自らが男性であることを改めて自覚する。
④「義母への思い」では、父親が交通事故で亡くなった後、 37歳になる義母・裕子の小料理屋を手伝う高校生の満。若く美しい義母に憧れ、彼女目当ての客に敵意をもやす。そんな血気盛んな満を愛して、裕子も満が大人になるまでの恋人として、若い性欲を自らの身体で受け止める。

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