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末廣圭「睦み愛」

末廣圭「睦み愛」。電子復刻第71弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。ただ今回は、ちゃんとビジネス小説にも仕上がっている。加納恒彦、バツイチ43歳。68歳の母親・加納貴子が経営する加納クッキング・スクールの副校長を務める。銀座スナック「蘭」29歳の千恵と、夜の一戦交えるために赴く途中で呼び止められる。「加納クッキング・スクール」の「ヘルス・クッキングコース」に通う、竹沢憲一・36歳。東日商事の課長である。彼の相談事は、同じ学校の基礎科に通う、野波美紀・27歳の誘惑だった。彼女と別れたいというのが理由だった。釈然としないまま引き受けた恒彦。しかし野波美紀は、ふるいつきたくなるほどのいい女だった。ガルシア商事の社長令嬢で、スペイン人のクォーター。千石の屋敷に招かれた恒彦は、美しく豊満な彼女と満足な一夜を共にする。ますます竹沢の意図が見えない恒彦。そんな夜伽話を聞きつけた、ケーキ教室に通う佐野晴子・33歳。加納貴子校長へのクレームという形を取って、恒彦にアプローチ。結婚5年目の人妻で、泣き上戸ならぬ、合体泣き愉悦の日本美人。そんな彼女は東日商事の元社員。彼女から、東日商事がガルシア商事を吸収合併すると聞き、恒彦は竹沢の意図に義憤を感じる。晴子は伝手をたどって、新たに東日商事の社長を父から引き継いだ宮島雪江・36歳と会う段取りをつけてくれた。そこで恒彦は、竹沢との架空の賭け話を披露して雪江に賭けを挑む。恒彦と雪江が合体して、雪江が絶頂に達したら、合併は中止にすると。
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