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佐々木麟太郎選手の可能性
第105回全国高校野球大会は、予想に反して慶応高校が107年ぶりの優勝のサプライズ。
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今大会で最も注目されていたのは、花巻東の佐々木麟太郎選手。高校通算140本のホームランの実績。身長184cm、体重113kgの堂々たる体格。失礼ながら、これは相撲ファンが見れば、誰もが同じ感想を持ったはずだ。『佐々木麟太郎くん、角界に来て❣️』。身長は充分、体重もチャンコをモリモリ食べれば、あっという間にプラス50kgだ。事実SNSでは、野球選手の経験を経て角界入りした元横綱・稀勢の里の二所ノ関部屋への入門を期待する声が沸騰した。もちろん西武ライオンズの中村剛也や山川穂高のようなぽっちゃりタイプのスラッガーもいなくはない。しかしどちらかと言えば格闘技向きの逞しさ。きっとラグビー🏉ファンも、アメリカンフットボール🏈ファンも同じ『うちに来て』という感想を持ったに違いない。首の太さは外国人選手のプレッシャーにも負けないだろう。
まだ卒業後の進路を明らかにしていない。甲子園ではホームランは出ずに全て単打。「内角速球が打てない」「スイングが窮屈」との評価を受けた。結果的にU18日本代表メンバーにも落選。自らを高校の先輩である大谷翔平選手と比べて、才能の欠如を嘆く発言もあった。おそらく野球選手としての将来に不安を感じているのだろう。佐々木麟太郎選手、道は一つではない。あなたには華がある。どすこい、綱を締めた土俵での勇姿を見てみたい。
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