照ノ富士、奇跡の優勝
大相撲7月場所が千秋楽を終えた。賜杯の行方は千秋楽まで縺れる予想外の展開。膝の大怪我と糖尿病での序二段陥落から、2年振りに幕内に復帰した照ノ富士。今年2回目の幕尻優勝という感動のフィナーレだった。優勝の瞬間、思わず落涙。優勝旗の授与は、師匠である伊勢ケ浜審判部長からだったのが素敵。優勝インタビューが土俵下でなかったのは無粋。両横綱と先輩大関の休場する中、新大関・朝乃山は孤軍奮闘でよくやった。大関だから仕方がないが、優勝を争った4人のうちで、朝乃山だけ表彰がないのが不公平な気もした。しかし綱の可能性も見えた場所だった。関脇小結陣も実力接近。敢闘賞の正代は特に実力をつけた。次の大関最右翼。優勝2回の実績を持つ殊勲賞の御嶽海も大関候補に再び名乗り。同じく殊勲賞の大栄翔の活躍も目覚ましかった。14日目に初日が出た阿武咲は13連敗が報われた。十両優勝決定戦は6人だったので、トーナメントで3人に絞って巴戦。しかも立浪三人衆。怪我で苦しんでいた千代の国の、幕下優勝で十両復帰確実も嬉しいニュース。宇良も東幕下18枚目で6勝1敗。十両復帰も近い。阿武松部屋の慶天海も勝ち越し。コロナ禍で、阿武松部屋の千秋楽打ち上げも中止。阿炎の休場騒ぎと共に、寂しいことになった。
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