末廣圭「震える人妻」
末廣圭「震える人妻」。電子復刻第77弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。須藤俊介は「大東京自動車」の子会社である「大東京モーター」の「コミッション・セールスマン」である。「コミッション・セールスマン」とは歩合給で、他社の車も売って構わない。37歳、身長177cm、体重65kg。男盛りの俊介は、受注のためには、枕営業も厭わない。300人の顧客のうち、半数以上は女性客だ。女体も頂くが、その分しっかり車の受注も挙げてくる有能な「コミッション・セールスマン」である。
水沢由美夫人・35歳から持ち込まれた、ハンドルが振動するというクレーム。しかし俊介は、夫人の手が震えているのを見抜く。細面の眼鏡美人の由美は、夜の夫婦生活の不満が体調に出ていたのだ。車だけでなく、由美の下半身もメインテナンス。
佐々木千恵夫人・35歳から、お見合いで前田敏子・28歳を紹介された俊介。結婚したくないために、「慕っている人は千恵夫人だけ」と口説きにかかる。
中堅運送会社社長の片桐三郎・50歳に、銀座の一流クラブで接待される。彼からの相談事は、三つ違いの義妹である早苗を口説くために、淑子夫人・32歳を抱いて欲しいということだった。
長谷川弥生夫人・47歳から見合いを勧められた、宮沢由紀子・30歳。結婚したくないために「理想の女性は弥生さん」と夫人に訴える俊介。その結果、どちらが理想の女性か、三人一緒に同衾することに、弥生と由紀子はレスビアンの関係だった。
四谷三丁目の行きつけのバーで同席した理恵・19歳。彼女から誘われてホテルに行った俊介は、理恵がアダルトビデオにスカウトされていたことを知る。
篠原久美夫人・36歳の訴えは、夫が妹の葉月・28歳を口説いているとのこと。早速、葉月を誘惑した俊介は、姉妹の思惑がすれ違っていることを聞く。
佐野一美夫人・38歳は、車好きだった夫の命日に俊介を呼ぶ。仏壇から夫が浮気を了解してくれたという。一美に迫れて、俊介も一肌脱ぐことに。
宮内貴金属の宮内社長から、入手困難なメルセデス500の手配を頼まれて納品完了。セールスの腕を見込まれて、宮内貴金属の支店長会議の講演を頼まれる。そこで紹介された日本橋店長の山崎留美・30歳。イタリア人クォーターだが、身体に悩みがあると言う。早速ホテルで実地検分する俊介。
山際組の親分である山際大樹に誘われて、乱行パーティに出た俊介。山際大樹は、松たか子似の姐さん・山際香奈が他人に抱かれる光景を見ると燃えるのだった。しかし、夫の職業を知っていて手を出さない俊介に、香奈は恨み言を寄せる。亭主の留守中にホテルに誘われた俊介は、ともすれば精神的に縮みがちな肉幹を、得意の伸縮自在で満足させる。
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