芹が名物「泰明庵」
銀座「泰明庵」は1957年創業。ということは65年間営業という蕎麦うどんの老舗である。店名通り泰明小学校のちょっと先の路地奥にある。重ねた星霜だけの落ち着きが感じられる店構え。お店に入って戸惑うのは、メニューがなく、お店の奥に短冊状のお品書きが数多貼り付けられている。あまりに品数が多い上に、目の悪い自分には読み取れない。幸いにして、ある程度の下調べはしてあった。ここのお店は芹が名物。「芹カレーうどん」をオーダー。お値段はちょっとお高いが、銀座価格と言うよりは芹価格。芹抜きメニューはノーマル価格だ。つまりそれだけ芹に重きをなしたメニュー。芹といえば七草粥か鍋というイメージで、麺類に投入されていた記憶はない。オーダーすると「根っこも入れますか?」と訊かれて、わけも分からず「入れて下さい」と返答。出てきた丼の中には青々とした芹がドッサリ。根っこも入っているので、モヤシの髭状の根もくっついている。うどんはモチモチ。カレーのツユはけっこう辛くて、充分な食べ応え。食べ終えて思ったが、芹の香りを堪能するならカレーうどんはなかったかなと。次は「芹かしわ蕎麦」あたりにしてみようかな。まあ美味しかったので、良かったのだけれど。
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