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末廣圭先ずは10点電子復刻

末廣圭の10作品を電子復刻。「饗宴」「秘匿」「灼熱」「悲鳴」「疼き」「滾り」「女たちの秘戯」「女たちの蜜宴」「人妻酔い」「人妻盗み」。タイトルでおわかりの通り、いずれも官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。アサヒ芸能の連載が初出かと思えど、意外や書き下ろし作品ばかり。著者のプロフィールは1940年京都府生まれとだけ。こういうジャンルなので、あまり公表したくないのだろうか。漫画家でも少年漫画と官能漫画でペンネームを分けていることが多かった。しかし双葉社の文庫には、京都生まれ以外に「学業半ばより編集者に憧れ、約40年雑誌畑を渡り歩く。98年9月、男性総合雑誌の編集長を辞任。転じて作家活動を開始。現在はフィリピンに“仕事部屋”を構え、執筆活動を続けている」とある。
 電子書籍の電子取次に納品の際に、書誌情報を作成する。その際に、帯の惹句や、表4(裏表紙)の内容紹介文を盛り込む。そのセリフが、なかなか奮っている。今から読むと、大笑い。こういう京楽的で、ふざけたセンスが実は大好き。きっと編集者が頭を捻って、懸命に選んだキャッチフレーズ。そのいくつかを拾ってみよう。
①「灼熱」仕事なんかそっちのけ。放蕩社長の痛快女体遍歴。
②「悲鳴」不感症の女を攻略せ。省吾の股間は爆発寸前。
③「疼き」プロ野球二軍選手の鋼鉄の下半身、不眠不休の騒動記。
④「滾り」太陽の長さ23cmの巨砲は、俄然、広角打法に早変わり!
⑤「女たちの秘戯」スキャンダル渦巻く政界に嵐を呼ぶ女三昧の性豪秘書
⑥「女たちの蜜宴」一寸先は闇の政界! 蜜の宴にヒショ激震?
⑦「人妻酔い」人妻の褥に溺れて 二日酔いもなんのその
⑧「人妻盗み」なぜ人妻で興奮? それは秘蜜です!

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