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清水ともみ「私の身に起きたこと〜とあるウイグル人女性の証言〜」

南与野のウイグル料理店で食事をして会計の時に、女性店員に「この本を読んで下さい」と冊子を渡された。清水ともみ「私の身に起きたこと〜とあるウイグル人女性の証言〜」は、僅か18頁の漫画である。そこには中国当局によるウイグル弾圧の体験記が記されていた。エジプト人と結婚した女性は、両親に産まれた3人の子供の顔を見せに帰郷した。しかし空港で理由もなく拘束された。電気棒などで拷問された後、一緒だった子供のうち1人が死んだので面会できた。死んだ子供も含めて3人の首には、何かを差し込んだ傷跡があった。そして精神病院に送られた末に、ウルムチの実家に帰れた。しかし当局の監視員が二人も実家に居座り、挙句の果てにまた逮捕。三度の逮捕と拷問の末に、エジプト政府からの問い合わせで、ようやくエジプトに戻れた。エジプトに帰る際に「なぜこのような不当な仕打ちを私は受けたのか?」と当局監視員に尋ねたら「おまえがウイグル人だからだ」という答えだった。しかし妻を心配した夫はウルムチ空港で拘束されて逮捕。エジプトに着いても「親族を拘束したので帰国せよ」との当局からの度重なる督促。「戻ってくれば適切な職を斡旋する」との甘言をチラつかせる。そうこうするうちにエジプトでも嫌がらせを始めたので、アメリカ政府に救いを求める。アメリカ政府が亡命を受け入れてくれたので、今は安全に暮らせている。しかし亡命をきっかけに親族との縁は切った。それしかわが子二人を守る術がないからだった。

 新疆ウイグル自治区における中国当局の人権侵害は、国連人権委員会による調査の対象となった社会問題である。中国共産党はチベット、香港、新疆ウイグル自治区などの弾圧に手を染めている。天安門事件の際に、多くの人が軍に虐殺された。鄧小平から衝撃の発言があった。「中国は13億人の人口があるから100万人くらい死んでも、たいした問題ではない」。自分たち以外は、人をゴミ以下にも思わない中国共産党幹部。中国と取引するのは難しい。著作権侵害は日常茶飯事で、政策はコロコロ変わる。しかも外資企業の経理持ち逃げは頻繁(体験談)。もちろん人格優れた人もいる。しかし政治が政治だ。裏金でどうとでもなる社会。アメリカの国力が退潮気味である21世紀、中国の台頭は確実だ。しかも中国は悪徳プーチンと裏で手を組んでいる。そして台湾侵攻を夢見ている。それはそうだろう。台湾は外貨準備高が世界一位になったこともある富裕国だ。手に入れたいに決まっている。そして中国領となった瞬間に、台湾から自由な輝きは失われる。それは香港の今と同じ未来だ。この先も中国は一国繁栄を続けるか? 将来は20ヵ国くらいに分裂するという国際分析もある。大国は腐敗と増上慢を生む。願わくば後者の未来予測が当たりますように。

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