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インド映画、大好き

インド映画「プレーム兄貴、王になる」。愛と歌と踊りの心温まる、インド定番のミュージカル。でも今回は勧善懲悪ドラマではなく、壊れた王家の家族関係の修復。異母兄弟姉妹が、王位の継承や財産分与で相争うのは世の常。誰にでも疑心悪鬼だった皇太子に、婚約者であるマィティリー王女とも、打ち解けきれていない。そんな中で、国王即位間近の皇太子が襲われる。皇太子そっくりの貧乏役者プレームを、慌てて代役に立てる宰相。替え玉ながら、家族の相克と葛藤を感じたプレームは、王家一家の仲直りに奔走する。支配は非情が決しても、統治には笑顔が必須であることを、王はプレームに教えられる。
 相変わらず主演のサルマル•カーンは千両役者。彼が主演した「バジュランギおじさんと小さな迷子」は号泣したものだ。観て聴きながら、客席で身体が動く。いいなあ、こういう単純なの。ゴジラとか寅さんとか、わかりやすいのが好き。インド映画を日本に例えれば、マツケンサンバ。底抜けに明るくて、心が健康になる。インドにも、カースト制度、男女格差、印パ紛争など、いろいろな社会問題があるとも聞く。しかし根底に、インド映画のような底抜けに陽気な文化があれば、未来は明るい。
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