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ガジュマル「隔たりとつながり」

1月23日の尾久キリスト教会の高橋武夫牧師先生による説教。この日のテーマはヨハネ伝第15章第1節から8節までを取り上げ「隔たりとつながり」と題した。この箇所は「わたしはまことのぶどうの木、わたしの父は農夫である」で始まる、新約聖書の中でも非常に有名な箇所である。高橋武夫先生は、現在の夫人と結婚した際には、夫人の故郷である喜界島の教会に赴任していた。あの俊寛が流刑にされていた島であった。この島で暮らした時に、非常に興味を持った自然が「ガジュマル」であった。この樹木は隣り合うと樹木が結合して、違う根であっても樹液が通い合う性質を持つ。この隣り合う者の結合は、律法学者としてキリスト教徒を迫害していたパウロにも霊感を与えた。彼が復活したイエスに接触した時に『なぜ彼らを迫害するのか?』という問いを心に受け、イエスとクリスチャンの繋がりを直感した。信仰は樹木の幹と枝のように密接に繋がっている。鹿児島県民謡である「串野木さのさ」に「落ちぶれて、袖に涙がかかるとき、人の心の奥ぞ知らる」という歌がある。富は人の心を繋がない。福音の継承だけが、神と人をしっかりと結びつけるのである。

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