末廣圭「B級不倫」

🔲末廣圭「B級不倫」。電子復刻第97弾。官能ロマン小説なので、今日のお話は女性の方々は読まなくて結構。ペットロスの男、新聞配達の苦学生、いつまでたっても態度をはっきりしない男、しょぼくれた上司。情けない男たちを母性と、熟した妖艶さで奮い立たせる人妻たち。
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①似た者どうし
・篠塚駒子・30歳は、父親に高校進学祝いにペルシャ猫を買ってもらった。「トラ」と名付けて愛し、なつかれ。しかし湯浅充生・34歳と見合い結婚して、トラが嫉妬の末、病死。「新しい猫を飼えば」の夫の言葉で壊れた夫婦仲。トラの墓参に霊堂で出会った鈴木秀夫・55歳も愛猫を亡くしていた。猫を通じて心が通い合った二人。
②逆・援交
・小塚麻衣子・38歳は、秘書を務めた会社社長の小塚繁・49歳と二十歳の時に妊娠して結婚。妻を愛し、よくしてくれた夫だが、年齢と共に夜の営みは激減。夫が金沢出張中に親しくなった新聞配達の青年である麻倉大輔・19歳に愛情を感じた麻衣子は、大輔に食事に招いたりするうちに親密に。
③使用前、使用後
・津島早苗・25歳と今井康司は同じ大学を卒業したゴルフ同好会メンバー。早苗は出版社に、康司は広告代理店に進んだ。しかしいつになっても口説かない康司。会社の同僚の上野和也・30歳にプロポーズされて、康司を諦めて結納。会って結婚を伝えた康司は、ラブホに連れて行き、ヴァージンだった早苗を女にする。
④恩返し
・尊敬する上司の葛城恭次・46歳が落ち込んでる様子を心配した新婚三年目の島崎真琴・28歳。思い切って恭次をホテルのバーに夜呼び出す。聞けば再婚した妻の深雪・39歳に交わりを拒絶され、男性機能を失ったとのこと。恩になった上司のためにホテルで部屋を取った真琴は、恭次の男性機能復活に自らの裸身を晒す。