末廣圭「刑事69」
末廣圭「刑事69」。電子復刻第99弾。官能ロマン小説なので、今日のお話は女性の方々は読まなくて結構。飯島署長から言い渡された、フィリピンでの特別任務。それは、日本でのフィリピーナの偽装結婚の組織犯罪調査に就いた刑事・伊勢敦・43歳。スナック女性にうつつを抜かし、バツイチに。その影響か警視庁勤務から、弱小の成城東署に左遷。官能小説の濡れ場はしっかり用意しながら、フィリピンの麻薬と密入国組織の恐ろしさも緊迫して描いたミステリーでもある。
①マニラ便で出会った女
・初めての海外出張はビジネスクラスシートで、しかも隣席は33歳のの美女・藤谷奈々子。奈々子は月に数度もフィリピンに行き、しかも偶然の同宿。ですっかり意気投合した二人は、ガラガラの機内席で毛布かぶって、空中クンニリングス。
②瞬間芸
・敦は日本大使館の世話を断って、奈々子に世話になることにした。現地で奈々子は、敦に麻倉健二とニコという用心棒兼通訳兼ドライバーを手配。二人は敦を夜のネオン街に案内。お店でNo.1のニーナは陰部をチラ見せ。敦はニーナと翌日会う約束。
③不可解な交わり
・ホテルの部屋を訪ねてきた奈々子。飛行機で中途半端に終わった行為を、ホテルで再開。しかしどうも奈々子の正体がわからない敦。敦の正体は、見事に看破。その積極性に疑問を感じながらの、くんづほぐれつ。
④カラオケ・バーのママ
・奈々子の身辺調査を頼んだ敦だったが、飯島署長は「君はモテるね」と放置。逆にパサイ「赤提灯」のスナックママ広瀬美和を探る指示。ニコによれば、パサイは麻薬天国の無法地帯とのこと。実際の彼女は23歳の健康ハーフ美女。変死した母ミシェルの部屋には大金とドライマンゴと白い粉。敦は直ちに危険な境遇にある美和を保護。
⑤運び屋の不運
・ニーナの家に呼び出された敦。不安に怯えるニーナはドライマンゴを取り出してきた。マンゴの中には白い粉。ドライマンゴを新宿「パラダイス」に運んだ友人ジュンは行方不明に。ニーナはジュンからマンゴの袋を何気なく貰っただけ。震えるニーナを力づけるうちに、二人は抱き合って、お互いを求め合う。
⑥初めての混浴
・張り込みで不安に駆られてた美和は、入浴時に敦を伴い混浴。そのまま二人はベッドイン。「赤提灯」絡みの麻薬と偽装入国を手引きする組織の概要を掴んだ敦は帰国。しかし帰国の便でも奈々子と隣接。麻薬捜査官ではないかと疑う敦から、日本到着直後に姿を消す。結局、奈々子の正体は敦には分からず。
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