末廣圭「贅沢な浮気」
末廣圭「贅沢な浮気」。電子復刻第93弾。官能ロマン小説なので、今日のお話は女性の方々は読まなくて結構。
今回は特殊な環境の下にある浮気四景。満ち足りたようで、何かが足りなくなる夫婦生活。そのモヤモヤを発散させるためのアバンチュール。何かがきっかけで、その扉は開いてゆく。決して夫婦生活を壊したいわけではない。むしろ維持するためには、何かの刺激が必要だった。
①童貞くんの味わい
・根岸晶子・39歳は、上司である夫・昭三郎と結婚。結婚8年、 56歳になった夫は夜のお務めは激減し、プロ野球にしか興味示さない。夫に就職相談に来た大学の後輩である石黒祐介・19歳は、逞しいラグビー部員でありながら童貞。信じられないことに、昭三郎から祐介の性の手ほどきを頼まれた晶子だが。
②欲しい日の人妻
・望月晴彦・35歳は、妻の春奈・33歳が両親と出かけた後のお留守番。そこに両親の経営するマンションに、秋元裕美こと旧姓原田・31歳が訪れる。同じ会社の総務部に務める新婚の美人妻が、偶然のお引っ越し。荷物運びを手伝いながら、出張で帰ってこない夫への不満を聞くうちに、晴彦は裕美の欲求不満の受け皿を引き受けることに。
③開拓されていく女体
・中川あゆみ・23歳は、19歳で「できちゃった婚」するも流産した。夫の中川正和は優しいが、何となく物足りない生活を送る。奔放な同級生・早乙女圭子は、兄の隼人・30歳を紹介して、ストレス発散に浮気を勧める。心では拒否していたあゆみだが、その身体は違った反応を示していた。
④ミステリアスな女
・高林稔・48歳は、銀行を辞めて市ヶ谷にスナックを開店。7歳下の弁護士である妻の杏子に開業資金を援助してもらった。閉店間際にいつも来る一人女性客・辻雪江。ある日、気分が悪いと稔に介抱させて誘惑しながら、風のように去って行った。彼女を忘れられずにソープランドに行った稔は、出てきた美奈は雪江だった。しかし彼女は稔を一切知らぬ顔。名刺を渡して、彼女の店への訪問を待つ稔。
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