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末廣圭「灼熱」

末廣圭「灼熱」。電子復刻第60弾。官能ロマン小説なので、今日のお話しは、女性の方々は読まなくて結構。新宿歌舞伎町の質屋「スギヤ」三代目社長の杉崎省吾は、齢38歳の根っからの遊び人。酒にゴルフに、何より好きなのが女。仕事柄、途方に暮れた女性がやって来ると、放ってはおけない。
 国会議員・後藤純一郎の公設秘書を務める、友人の佐伯雄介から、議員会館に呼び出しがあった。行ってはみたものの、繁忙で時間が取れない佐伯雄介。代わりに相談事を話してくれたのは、美しい女性秘書の芳本夏子だった。相談内容は後藤先生が陰部を晒した裸体写真が送りつけられたことだった。選挙を間近に控えて、犯人を突き止め、マスコミへの情報漏洩防止を依頼される。質屋の本文とはかけ離れた相談で、解決手段も見えない案件だったが、省吾は夏子の頼みを安請け合いで引き受ける。
 何の捜査の当てもない省吾だったが、夏子を抱きたい一念が、次々と女を呼び込む。バーの女、女教師、またバーの女、秘密クラブの娼婦。そして交合の都度に、脅迫事件の核心に迫ってゆく。そして美しい女性への心からの情熱と、巨砲の活躍で、遺恨を残さぬ一件落着。官能ロマンミステリーは、夜の活動が捜査の決め手。そのご褒美は、夏子とのセブ旅行で花開く。
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