yaeko

20年ほど私立高校で国語教員をしたのち退職。今は非常勤講師と塾講師をしています。

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20年ほど私立高校で国語教員をしたのち退職。今は非常勤講師と塾講師をしています。

最近の記事

長らく放置していましたが、この度ブログに移行することにしました。 引っ越しが完了したらこっちは閉鎖予定。 引っ越し先は https://cushionbook.xyz です。 まだまだ建設途中。

    • 違くてとdifferentと同調圧力

       「違くて」という表現が頻繁に使われるようになってしばらく経つ。  若い人たちにはすっかり「違くて」が定着している。それなのに作文に書いたら赤ペンで×を入れられ、その横に「違っていて」と直されることを不満に思う人も少なくないのではないだろうか。(この「若い人」がいったいどのあたりまでを指すのかについてははっきりしない。「違くて」の年齢上限はどこだろう。我こそはという人は教えていただきたい。)  実際、10年ぐらい前は私も「その表現はよろしくない、改めるべきだ」と思っていた。

      • 言語習得の過程を横で眺める

        娘が二人います。 国語科教員として、そして日本語教育を学んだ者として、彼女たちがどのように言語を習得していくのかを見るのは楽しみでした。ここではそれを眺めながら気づいたことをメモしておこうと思います。今日はとりあえず二つ。 「届ける」 まず思い浮かぶのは「届ける」です。「届ける」と言っても、「くろやぎさんのおうちに手紙を届ける」の「届ける」ではなく、「いちばん上の棚に手が届く」の可能形であるところの「届ける」です。つまり、 「○○ちゃん、棚に手が届く?」 「うん、届ける

        • まあだからね、質が悪いものを提供したくなかったから辞職したんだよね。家庭との両立ができそうもない(それなりにはできるけど質が落ちるのが嫌だった)から。担任を持ったら手を抜くわけにはいかないから。

        • 長らく放置していましたが、この度ブログに移行することにしました。 引っ越しが完了したらこっちは閉鎖予定。 引っ越し先は https://cushionbook.xyz です。 まだまだ建設途中。

        • 違くてとdifferentと同調圧力

        • 言語習得の過程を横で眺める

        • まあだからね、質が悪いものを提供したくなかったから辞職したんだよね。家庭との両立ができそうもない(それなりにはできるけど質が落ちるのが嫌だった)から。担任を持ったら手を抜くわけにはいかないから。

          お上さあ、「がんばれ」って言ったら辞めないと思ってんの? 舐めてるよね。 これはさ、医療関係者に限った話じゃなくて、教育業界でもずっとそう。ずっと昔待遇の話を校長としたら「教師としての使命感」はないのかって言われた。 あったよ昔は。疲弊するとそれどころじゃなくなるんだよ。

          お上さあ、「がんばれ」って言ったら辞めないと思ってんの? 舐めてるよね。 これはさ、医療関係者に限った話じゃなくて、教育業界でもずっとそう。ずっと昔待遇の話を校長としたら「教師としての使命感」はないのかって言われた。 あったよ昔は。疲弊するとそれどころじゃなくなるんだよ。

          映画鑑賞文と漫画感想文

          このコロナ禍において夏休みに読書感想文の課題を出すなんて、わが勤務校もなかなかSなことをするもんだ、休み短いのに大変だのぅ、と思っていたらやっぱり提出率がめちゃ低いらしい。そりゃそーだわな。 このいわゆる「夏休みの読書感想文」については一介の講師である私のところには回ってこないので、彼らがどのようなものを書いて誰がどう審査しているのかはわからない。わからないのだが経験的にかなりの数の「ネットから感想文を丸写し」「コミカライズされたのを読んで書いた」「映画化されたのを見て書いた

          映画鑑賞文と漫画感想文

          猶予期間

          「先生、私です! 覚えてますか? わあ、お久しぶりですー!!」 先日ちょっとしたお使い物を買いに行ったら、声を掛けられた。きらきらの笑顔で声を掛けてきたのは、もう10年以上前に担任していた子だった。 「今は結婚してこの近くに住んでます。こちら先生のお子さん? こんにちはー!」 びっくりした。なぜって、私が担任していた当時、彼女はバリバリの不登校だったからだ。 私は彼女のこんな笑顔を見たことがなかった。こんな明るい声を出すなんて知らなかった。 在学当時、彼女はいわゆる

          猶予期間

          今日の授業で源氏物語をやってたんだけど、臣籍降下を「ヘンリー王子みたいなヤツ」って言ったら生徒たちは一発で理解した。まあ厳密にはいろいろ違うけども。

          今日の授業で源氏物語をやってたんだけど、臣籍降下を「ヘンリー王子みたいなヤツ」って言ったら生徒たちは一発で理解した。まあ厳密にはいろいろ違うけども。

          ここ数年来「いみじ」は「ヤバい」だと教えてきたんですけど、「あさまし」の扱いをどうするか困ってたんですよね。「驚きあきれる」って普段どうしても使わない表現だし。 でも先日気づきました。「マジか!」が近い。 全国の古典の先生、いかがですか。「あさまし=マジか」説。

          ここ数年来「いみじ」は「ヤバい」だと教えてきたんですけど、「あさまし」の扱いをどうするか困ってたんですよね。「驚きあきれる」って普段どうしても使わない表現だし。 でも先日気づきました。「マジか!」が近い。 全国の古典の先生、いかがですか。「あさまし=マジか」説。

          大学入試共通テスト。 英語が話題ですけどね、国語科だってひどいですよ。(他の教科もでしょうけど。) 「あのー、私何の情報ももらってないので、何か来てたら教えてください」と言ってみたけど、「何も来てない。研修もない」という返事。(英語は多少あるらしい) 来年度の話でしょ?

          大学入試共通テスト。 英語が話題ですけどね、国語科だってひどいですよ。(他の教科もでしょうけど。) 「あのー、私何の情報ももらってないので、何か来てたら教えてください」と言ってみたけど、「何も来てない。研修もない」という返事。(英語は多少あるらしい) 来年度の話でしょ?

          なぜかいつも聞かれること

          私が教員で、そして既婚であるとわかったら、相手が必ずと言っていいほど聞いてくることがある。 「旦那さんも先生?」 これがびっくりするほど高確率。統計取ったわけじゃないけど体感8〜9割。 うちは夫がサラリーマンだから「ううん、違うよ、サラリーマン」と返すだけなんだけど、これってなんなんだろう? 先生は先生同士でしか出会えないと思われているのか、堅物は堅物同士でくっついてんだろ、と思われているのか……。 実際、初任者研修で出会って結婚する話はそこそこ耳にするので、先生同士

          なぜかいつも聞かれること