仕事に行けなくなったアラサーの備忘録、1
プロローグ
挨拶する声、近付く足音。
出勤の気配。
物を挟んでみえる表情。
聞こえるため息。
表向きの声のトーン、その後に必ず続く陰口。
時折り異常に近付く距離と、突然飛んでくる尖った言葉。
何かが擦り減って、削られていく。
台風の日の風のように、突然吹いたり、やんだりするそれに、私は見事に振り回される。
一挙手一投足、エンターキーを叩く音や吐く二酸化炭素までが、すべてが、わたしの肌を刺して、かける言葉を奪う。
身体と心が竦んでいく。
聞きたい言葉が身体の中で行ったり来たりを繰り返し、溜まっていく。
タイミングを見計らって、表情を伺って、澱んでしまった言葉たちを形にして、いまか、と、勇気を出す。
声をかける。
それでも、矢継ぎ早に返される言葉たちをまた処理できず、溢れていった言葉たちを再び泥にする。
それを日々繰り返して、終わらない業務を増やし続け、残業を重ね、わたしは。
わたしは、仕事に行けなくなった。
愛想笑いも疲れる。
相槌も疲れる。
できれば誰の機嫌も取らず仕事がしたい。
現状と、これに至るまでの説明
日々、暮らしている。
息を吸って、吐いて、夜は寝て、朝は起きて、ご飯を食べて。
日々、生きている。
あの日から腹の底に溜まった感情は泥のようにぬかるんだまま、ふいに煮立って私を焦らせ、急きたてる。
その泥を少しでも浄化していくために、いつからか日記を書いている。何人かからも勧められた。
でも、あの、月日は、まだ、消化できていない。
その日々を、思い出す限り、書いていこうと思う。
安全な場所から、守られた場所から、安心できる場所から、少しだけ泥に身を浸してみようと思う。
ちっさく、あとがき的な
正直、このnoteとやらの使い方はよくわからんし、上にある区切り線とやらは消えんし、なんかもうすでに心が折れそう。写真もどないしたらいいのかわからん。使い方がわからんです。
でもわたしはそれでも、形にならなくっても、誰にも伝わらなくっても、自分のために書きたいと思った。書こうと思った。
完璧主義、凝り性、そんなわたしだから、たぶんやり出したらキリがない。
だからこそ、なんにも凝ることなく、不完全なままで、言葉にすることだけに力を注ぎたい。
………いまのところは、そう、思っている。
※なお、身バレ等が怖いので、色々雑多にねじまげたりなんやかんやしながら書くつもりです。