夜中の後悔
夜に書く手紙で後悔をしたことはないだろうか。なぜか、夜に手紙を書くと自分に浸り、とてもエゴでポエミーな文章が繰り広げられる。朝にその手紙を読み返すとなんて自分は恥ずかしいことを書いてしまったのかと後悔し、結局その手紙は出さずに終わる。
私の気持ちはまさに今、そんな気分である。夜に色々な想いを馳せて文章を練りに練って書いて、その勢いで相手に送ってしまった。(ちなみにアナログ手紙ではなくSNSでの個別)そして、返事がない。
昔のアナログ時代なら手紙を投函してしまえば、取り返しがつかなくなるし、相手からの反応を知るまではタイムラグが生じる。それが当たり前なので、返信が2日、3日なくてもそれぐらいなら待てた。だが、現代社会において、ネットワークの普及により、相手が読んだかがすぐにわかり、尚且つその反応がないという時の気持ちとはなんとも辛い。
また、デジタルならではの利点もあり、1度送ったものをすぐに削除することができる。しかし、私はあまりそれをしたくない。なぜなら、そういうことをする人が周りにいて、(しかも間違ったから1回消すとかいう感じではない)それをされた時に「なんて女々しい奴なんだ!1度送ったものを取り消すなんて!自分の言葉に責任を持て!」と散々思っていた。なのに、自分が今、それをしてしまったらあまりにも都合良すぎる。否定しておいて自分はするのかよ!と。
今、ようやく少しだけ削除する相手の気持ちがわかった。送った相手の反応が怖い=嫌われたくないということなんだと。わかったところでどうしようもないのだが。
私が書いた内容は嘘偽りもなく、相手のことを想って書いた文章に間違いはない。伝えたかった言葉も沢山書いた。が、沢山書きすぎた。あまりに長文すぎたかもしれない。そして、あれを読んで相手はどんな気持ちになるのだろうか。ちゃんと伝わったのだろうか。私は応援してるという気持ちを表現したかったんだが、本当に上手くいかない。
夜に盛り上がって書く文章ほど恐ろしいものはないな。これからは気を付けよう。