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なぜ私が海苔を売ってるのか?
続々と新海苔が届いたと、美味しいのお声とともに届けられ嬉しい限りです。ありがとうございます。
なぜ私が海苔を売ってるのかとよく聞かれます。
『親が高齢だからやってるのか?』と。
違います。
これは一切私の個人的な「表現」としてやってます。
親や家族の要望とは全く関係ありません。
むしろ家族は余計なことするな、目立ってくれるなと私にいいます。
私が家族のためにやってるのではなく、私の個人的な表現のために家族に協力してもらっています。
自宅に人を招き、手料理を振舞うことが昔から好きだった私は、実家の米や海苔が美味しいと東京在住時代に周りの方々から口々に教えてもらってきました。
嫌で嫌で仕方なかった汚れた作業着に海臭い私の実家の産業、手伝いに強いられた子供時代、早く家から出たくて東京に逃げるように進学しました。
そこで気づいた様々なこと。
この産業は価値があるものなんじゃないかと、そして様々な経緯を経て記録に残したいと思ったこと。
その中で作ったのが著書『いのちをつなぐ海のものがたり』。
https://yadakatsumi.com/books
シリアスなことが多いこの産業の現状の中でいかに興味をもってもらえるのか。
鈴鹿の海苔がこんなに美味しいということを知ってもらいたいこともひとつで、私の私利私欲で海苔の販売をやっています。
皆様から注文を受け、必要な数を漁業組合に卸す前に実家の母に確保してもらうのです。
ありがたいことに、毎年リピーターやファンがどんどん増えてきました。
漁協に卸すよりな適切価格で海苔の美味しさと価値を伝えられ、喜んでいただけると嬉しいのですが、目立つなと。
この本を作った時も船に乗せてもらえたのは数回だけで、海の現場に入れてもらえませんでした。
ただ、お米や海苔が美味しいというお客様からダイレクトに耳に入ると母だけは嬉しさは隠せないよう。
勘付いてるかもだけど、この活動は父親や弟には隠れてやっています。笑
連稿の海苔レシピはとっかかりにすぎません。
私でなくてもできます。
本当にお届けしたいのは、私が宿命で生まれたこの環境で見てきた「船底一枚下は地獄」と言われた、この海の幸を育てとってる職人たちの姿です。
明日は、そんなことを交え、りんねしゃの大島さんに声をかけていただき「海苔のおはなし会」をさせていただきます。
明日のおはなし会の会場ではたらふく新海苔を食べてもらいます。貴重な初海苔も2番も食べ比べし、にぎりめしも、海苔の煮物などもとりそろえ、振舞わせていただきます。
お申し込みくださった皆様お楽しみに。
12月2日〜りんねしゃ企画〜『海苔のおはなし会』▷満員御礼*キャンセル待ち
https://www.facebook.com/events/733397603749245/
*
そして、毎年ほんとうにたくさんの方々に愛されてきた「やだのり」。お取り扱いいただいてる店舗様にも心より感謝申し上げます。
加工海苔は今兵庫にだしています。
仕上がりは年の瀬か年明けです。
楽しみにこちらもお待ちください。
#いのちをつなぐ海のものがたり
#矢田勝美