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子供が歯科矯正を始めるタイミング/これを実践していれば矯正いらずかも...?

ご覧いただきありがとうございます。
今回は、子供が歯科矯正を始めるタイミングについて書いていきたいと思います。
矯正のイメージは、高い、痛い、通院が面倒くさい。というイメージが多いと思わまれす。
なるべくなら、やりたくないですよね...。

しかし、矯正が必要な歯並びになることを防ぐには、とある習慣を実践することが大事なのです!!これは、幼少期からの実践が特に有効的。
特に小さなお子様がいらっしゃる保護者の方は必見です。
また、大人になってからも、意識しておくと違ってきますので
ぜひ参考にしていただければ幸いです。

この記事では子供が歯科矯正を始めるタイミングについて、
とある習慣とは??も一緒にご紹介していきます。




【矯正を始めるタイミングについて】

・3歳ごろから始める

3歳児検診などで、歯並びを指摘されたことをきっかけに
矯正について考えられる保護者の方は多いのではないでしょうか。
3歳ごろになると乳歯がすべて生え揃う時期なので、歯並びも気になって
くるかと思われます。
出っ歯さんや、受け口の方などが多い症例だと思います。

【出っ歯さんについて】

一般的に言われる出っ歯とは、前歯が前方に出ている状態です。
これは元々の遺伝というよりは、口腔習癖の影響が大きいと言われています。

出っ歯さんになりやすい口腔習癖は以下4つのとおりです。

お口が常に開いている
タオルを噛む癖がある
指しゃぶりをしている
哺乳瓶で飲み物を飲んだり、母乳を飲ませている

まず、「お口が開いている」について。
今から書く内容がこの記事で一番大切なところであり、
とある習慣の正体です!ここだけでも読んでいただけたら、
私は満足と言っていいほどですので、どうぞお付き合いください( ..)φメモメモ

お口が開いていると、唇が完全に閉じ切れていない状態なので
隙間から歯が見えますよね。そのままの状態が癖づくと、
歯が前に出てきます。いわゆる出っ歯さんのへのステップを踏んでしまっている状態です。
お口を閉じることによって、歯が唇で覆われるので、前歯だけが前方に出ることはありません。

そして、良い歯並びを目指すには、【舌の位置】
とても重要です。
正しい舌の位置は、お口を閉じた時に舌が上顎にくっ付いている状態です。
しかし、お口が開いていると、舌は自然と
下に落ちてしまいます。(イマイチ想像が…という方は、自分でぜひ試してみてくださいね)

舌が上顎にくっ付いていることによって、
舌のラインに沿って、歯が並ぶので、良い歯並びが
作られるのです。
舌は、歯を並べる装置だと思ってみてください✨

よく、お口で息をする子供や大人の方をお見かけしますが、
そもそも口はおしゃべりをしたり、食事をするために使うもの。
口呼吸は歯並びだけに影響するのではなく、

・お口にダイレクトに菌が入るので、風邪をひきやすくなる
・口が乾燥し、唾液の分泌が減るので虫歯や歯周病になりやすくなる
・お口が開くと姿勢が崩れる

など、全身的な不調にも繋がります。
息をするところはお鼻です。鼻の機能も使いましょう😊

話は戻りますが..先程述べたように、
良い歯並びを作るためには、「舌を上顎にくっつけることが大事」です。
そんなことを小さなお子様に言っても理解が難しいと思いますので
お口が開いていたら、「お口閉じようね、閉じたらもっと可愛く(かっこよく)なるよ」と言ってあげてください。

なぜなら、お口を閉じるだけで、勝手に舌が上に挙がるからです。
私はこの言葉を、何百回、何千回と子供に言ってきました( ;∀;)
そう言うと大体のお子様は理解してくれます。
それでも、癖というのは無意識に出ると思うので、
お口が開いているのを発見した時は毎回毎回しつこく言ってみてください😊

そうすることによって無意識にお口を閉じれるようになります。

このように、お口が開いているだけで様々な不調を引き起こすのです。
逆に言うと、お口を閉じるだけで、様々な不調からお口や体を守ってくれます。先程から、何度もお口を閉じてくださいと述べましたが、、、

お口を閉じる。これが、とある習慣の正体です!!!

え、、、それだけ?!?!と思った方が多いでしょう。
でも、これが最も大切なことです。
矯正を始めるタイミングを題材に、記事を書かせていただいていますが、
矯正をしたとしても、この癖が取れていないと
後戻りしやすくなったり、思うように治療が進まなかったりするからです。

お口を閉じることは、子供から大人まで共通して実践できること。
全員に当てはまることではないですが、
少なくとも、お金をかけずに歯並びを育て、体を守ることができる。
たかが、お口を閉じるだけで、、、?と思われるかもしれませんが
そうではないことを少しでも知っていただけたら幸いです。

次に
【タオル噛む癖】【指しゃぶりをしている】【哺乳瓶で飲み物を飲んだり、母乳を飲ませている】については、共通して、物理的に歯を前へ押し出している動作です。
何かをお口に加えて前歯を刺激すると、前歯は前方に出ます。

そして、長く続く母乳や、指しゃぶりに関しては
お子様の心理的な面から現れていることもありますので(保護者の方に甘えたい、かまってほしい、寂しいなどの気持ちから)
お子様の心のケアを優先してあげることも大切です。

【受け口について】
受け口の方は、二種類の状態があります。
下顎全体が前に出ている状態
下の前歯だけが上の前歯よりも、出ている状態

わかりやすくいうと、顎の骨がでているのか、
歯だけが前に出ているのかということです。

顎の形態は、遺伝性が大きく影響します。
お子様のご家族などに受け口の方がいらっしゃると、
子供にも影響しやすいです。矯正で、ある程度下顎が過成長しないようにしますが、難しい場合は将来的に口腔外科にてオペが必要なケースもあります。

先程述べた遺伝性は、先天的なものですが
後天的な要因もあります。後天的な要因は以下2つのとおりです。

・お口が常に開いている
・舌で下の前歯を押す癖がある

お口が常に開いていると、どうなるかについては、
出っ歯さんを予防する項目で、ご説明させていただきました。
これは、受け口の方にも共通しています。

上顎の成長を促進させることが、受け口さんを解消する手段になりますので
お口が開いた状態ですと、舌の位置が落ちます。それにより、上顎の成長に繋がりません。

また、舌で下の前歯を押す癖があると、前歯に力が加わり
前方に出てきます。

以上の点をふまえて、小さいお子様の口腔習癖を観察してみてください。
もう一つは、噛み応えのあるものを食べさせて、歯が入る土台を大きくしてあげましょう。



もし、矯正を行うとしても、年齢的にまだ小さいので
うまく協力を得ることが難しいかもしれません。お子様によっては
装置をうまく入れることが難しく、嫌がる場合があります。

もう少し、身体的にも精神的にも成長するのを待ってから、始めるのも良いしょう。無理やり始めても、デメリットしかないでしょう。


・6歳臼歯が生えはじめてから始める

結論からいいますと、この6歳臼歯が生え始める低学年からの矯正治療が
一番おすすめな時期です! 
おすすめである理由は以下3つです。

・精神的な落ち着きが出てくる
・顎の成長を利用して矯正治療が始められる
・大人になって矯正をするより、コストが抑えられる

矯正治療開始の目安に、小学校に入ってから始めましょうと
いうケースが多く見受けられます。
小学生になると6歳臼歯が生え始めるころです。
装置をもし入れることになれば、この6歳臼歯を利用して
装置を入れることが多いので、矯正治療を始める目安にして頂けたらと思います。

また、この時期は、小さなお子様よりも精神的に落ち着いてくるので
治療を始めやすいかと思います。お子様の個性にもよりますが
協力が得られやすいでしょう。

そして、この時期から矯正を始める一番のメリット
〈顎の成長を利用して矯正治療が始められる〉ということです。
顎の骨の成長をうまく利用します。出っ歯さんの場合は
下顎を前方成長させ、受け口の方には、
上顎の前方成長を促す治療をしていきます。

子供の骨は大人の骨より柔軟性が高いので、歯を動かしやすいのがメリットです。
乳歯と永久歯の混合期から矯正をスタートさせ、歯の生え変わりを
みながら治療計画を進めることが出来ます。

金銭面的から考慮すると、大人になってから矯正すると、手術や抜歯などが
必要となってくることがあり、出費も大きくなるでしょう。
社会人として働いている場合、歯科医院に通う時間も限られてきます。


 ・大人になってから始める

一番のおすすめは、子供の時に矯正をスタートするのが理想的ですが
途中やめてしまったり、大人なってから「矯正しておけばよかった」と思う方もいらっしゃるかと思います。

確かに、コスト面や時間がかかることはデメリットですが
矯正を始めるタイミングは人それぞれ。
歯は一生の宝ですので、そこに投資をする選択は間違っていないと思います。
歯並びがよくなると、審美的な面だけではなく、歯周病や虫歯予防にも
影響するからです。

何歳だから遅いというわけではなく、歯を支える歯槽骨がしっかりしていれば治療は可能です。



【まとめ】

・3歳頃の矯正は装置を入れることが難しい場合が多いので、
 経過観察か口腔習癖をとる練習をする。
・お口を常に閉じることによって、顎、歯列の良い発達が促される
・矯正を始めるタイミングは小学校に入ってからが一番望ましい
・大人になっても、遅いということはなく、歯槽骨がしっかりしていれば治療は可能である。


【筆者からメッセージ】

矯正をせずに、きれいに歯が並ぶケースは、最近のお子様を見ていると
少ないと思われます。紹介させていただいた習慣や、癖をなるべく改善、取ってあげましょう。
人生のステージにおいて、矯正が必要だと感じるタイミングは
人それぞれですので、無理のないタイミングで決定することが、何より一番良い選択だと私は思います。






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