小笠原クルージング 観光編
小笠原諸島 父島にヨットで到着しました。まず到着して船内の掃除です。かなり船内はグチャグチャです。
その後、小笠原ヨットクラブの方が来られて水道の鍵とゲストブックを置いて行ってくださいます。その後、保安庁の方が来て、どこから来たのか?等
臨検を始めて受けて、船舶免許等を始めて見せました。しかしながら今回はクルーのSさんが静岡県の清水市の海上保安庁に航海計画とか船員名簿等資料を提出していたため。スムーズに処理が進みました。
二見港から父島のメイン通りまでは歩いて5分ぐらいとても便利な所です。また父島は干満の差が少ないため停泊中はあまり気を使う必要が無いです。
まず驚いたことは、やはり世界遺産のまち。道路、ビーチ、公園全てが綺麗です。
ゴミひとつ落ちていません。タバコの吸い殻、空き缶とか。何にも落ちていません。毎朝、昼間もみなさん掃除しています。そこが父島が東京都で有ることで完璧なところがすごいです。
ランチを食べに散策しました。
歩道にはこんな絵がたくさんあって楽しいです。
ランチはハードロックカフェではなくてハートロックカフェという店に入りました。価格は全て東京都価格です。小笠原コーヒーなんて1800円ぐらいしていました。もちろん亀煮どん食べてみましたよ。後でわかりましたが父島にはハートロックという岩が有ることがわかりました。
お味は、まあ想像していた感じ。ゼラチン質で不味くは無いです。すっぽん食べた事がある方は同じような感じです。でも好んでもう1回食べたいとは思わないです。私たちは島内の宿泊施設に泊まろうかとも思っていて調べたのですが、素泊まりで1万オーバーするので全てヨット泊にしました。夜は涼しくヨットでも快適でしたよ。シャワーは暖かいので水道シャワーでも十分でした。小笠原で問題なのは湿度が非常に高いこと。洗濯物が乾きません。シャツが汗でべったり付きます。ドライ生地のシャツがおすすめです。コインランドリーも島内にありませんでした。それは電気代がとても高い事。水道代が高い事です。島内の物資は全て東京から船で運んで来るのでとても高いです。
キャベツが250円です。普通100円ぐらいなので2.5倍 食料品は数件のスーパーが小笠原丸が入港して3日ぐらいで完売したら終わりみたいな感じです。あとは冷凍食品と乾麺ぐらいです。
翌日、ガイド付き半日ツアーに行きました。一人4000円ぐらいだったかな?車で島内を色々案内してくれます。
天文台もあります。
戦争の跡です。
昔戦争の時に使われた砲台があちこちに残っています。すごい山の中なのですが沢山の砲弾や物資をここまで本土から運ぶだけでも凄いと思いました。
山の中を歩いて居ても、ブヨや蚊には食われません。父島にはそういう虫があまり居ません。山歩きはサンダルでも大丈夫でした。
ツアーから帰ってきてからは、歩いて観光スポットにも回りました。
小笠原水産センターという水族館みたいな施設も行きました。
ハタの歯ブラシと言って魚が歯ブラシでゴシゴシして欲しくて寄ってきます。
小笠原世界遺産センターにも行きました。B-シップ商工会館、小笠原ビジターセンターで小笠原の歴史に付いてのビデオも見れます。小笠原の都の観光施設は全て無料なんですよ。さすが東京都。
夜は居酒屋にも行きました。
真ん中の赤い刺身は、海カメの刺身です。味はまあまあ、やはり普通の近海盛りの方が美味しかったです。お値段は東京の居酒屋と同じぐらいですね。
翌日は積んで行った折りたたみ自転車で島内と少し走りました。
しかし、坂が多く。絶対おすすめしません。(笑)1時間半ぐらい走って辞めました。島内バスに乗りシュノーケリングにも行ってみました。
写真の浜では濁っていて全然見えず。戻ってから二見港近くの枝サンゴ群生地で潜った方がとても楽しめました。
一番楽しかった施設は、小笠原海洋センターです。ここはアオウミガメを飼育していて餌やり等、カメがたくさんいて楽しいです。
父島を3日程度観光すると、もう生き尽くした感がありました。違う島への観光やガイドツアーに参加するのも良いかも知れません。
父島に住んでいる方の半分は公務員だそうです。世界遺産になったためにヤマネコを捕獲するために罠に餌を入れて回る仕事、外来生物から日本の草を守るために草刈りをする仕事、ヤマネコやヤモリが入らないように柵を設置する仕事などたくさんの仕事が発生して居るようです。観光ガイドの方も3種類ぐらいの仕事を色々されて居るそうです。島内には病院が診療所しかありません。透析病院と産婦人科がないので子供は東京に行って産んでから戻ってくるそうですが、東京都内の宿泊等は無料だそうです。透析の患者は父島には住めません。したがって島内には重病患者が居ないわけです。老人介護施設もたくさんありますが、島民しか入所できないそうです。家賃も高く通常は2DKアパートで9万ぐらいするそうです。建物の建築費用が高く。1戸建てで4000万とか普通らしいです。憧れで移住すると生活も大変なようですが、公務員だと15000円ぐらいで補助があり住めるようです。
また、小笠原丸と一緒に島に入り営業して小笠原丸が帰る時に本土に戻るという出稼ぎ店主もたくさん居ます。
父島には、無いお店が多く。湿気が多いのでシロアリ被害がとても多い島です。
リフォーム業なんて始めたら儲かるかも知れません。色々な修理屋さんが不足して居るように思いました。
色々遊んで満足したので帰りは八丈島経由して下田港で温泉に入り、帰る計画を立てて、最後に小笠原ヨットクラブのゲストブックに1ページ追加して帰路に着きました。朝7時前からヨットクラブの方や島民のたくさんのお見送りの方が来ていただき良い思い出となりました。
父島の方は、小笠原丸でも送る言葉は『行ってらっしゃい』です。
また来てね!っていう気持ちが入っています。
また、この大量なゲストブックを見ると、ほとんどのヨット乗りが父島が最終目的地ではなく、海外へ出ていくための寄港地だということに気が付きます。
島の方も、ここまで来られれば海外は貿易風に乗ればあっという間に着くと言っています。父島までは大変ではあるがここまで来れるなら海外は簡単だという事らしいです。ただ日本の法律だと父島から海外に行くには、ヨットの追加装備を100万ぐらいしてから船検査を取り直す必要があります。グアムまで3日あれば着くそうです。
いつかは海外行ってみたいと思いました。
次回は、帰路編です。
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