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小笠原クルージング準備
先日、小笠原諸島まで約2週間行ってきました。
これから行くかたの参考になればと思います。
まず、小笠原諸島にヨットで行くためには整備して再点検しないとなりません。また船の船検(車で言うしゃけん)の変更検査が必要です。
通常は限定遠海の方が多いと思います。私の場合は下田港にしてあるため最大でも三宅島までしか行けません。
そこで1ヶ月の臨時運行検査を取得して小笠原に向かうこととなります。
詳しくはJCIに行けば詳しく説明してくれます。
臨時運行検査の申請費用は約2万円
ライフラフト(近海用)レンタル費用 約12万
近海セット 約10万
イリジウム衛星電話レンタル費用 約3万
最低このぐらい必要です。
今回はライフラフトと衛星電話はヨットクラブ仲間からお借り出来ました。
まず灯火類を調べたら船尾灯が切れてる。
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海水が入って曇って壊れてました。JCI認定品を再度購入しました。
約13000円でした取付は簡単です。
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次はリギンチェックやロープ類も古いものは交換しました。
バッテリーは今回ハウスバッテリーはリン酸鉄リチウムイオンの100A に交換しました。合わせてAC100Vからも充電器追加しました。
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充電時間が早くて使い切っても復活するんで、冷蔵庫やオートパイロット用と割り切ればかなり便利です。エンジンを掛けるパワーはありません。バッテリー切り替えスイッチに位置に注意が必要です。間違えてエンジンを始動位置にあったため一発で使い切りました。
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船に積んである工具類を下ろしたり、余分な物を下ろす作業も大変でした😁
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燃料は燃料タンクで400リットル+ポリタンクで100リットル積みました。
実際、今回帰りに100リットル追加で入れました。
600リットル在れば荒天続きでも安心ですが重たいので途中給油でも良いかも知れません。
父島で給油するとリットル/230円
八丈島で給油するとリットル/191円でした。
食料は、パックご飯120食、ビール、スパークリングワイン、カップ麺、レトルトのカレー、親子丼、中華丼、ふりかけ、お菓子類、水、炭酸水、野菜ジュース、スポーツドリンク、ウイダーインゼリー、バナナ、みかんなど相当な量の食料は積んで行きます。
実際セーリング中はオーバーナイトが続くため食事はあまり取れません。お湯を沸かすのは危険なので今回はティファールの100V の湯沸かしポットはとても重宝しました。レトルトカレーもポットに入れて沸かしました。
ご飯は電子レンジで温めました。電子レンジも航海中はかなり揺れるために快適です。
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この冷凍ピラフは美味しくて容器が必要ないので便利でした。味は3種類ありました。冷凍パスタも持って行きました。
冷蔵庫は、最強にして冷凍庫として使用しました。冷凍枝豆も大量に持って行きました。保冷剤と成るし、おつまみにも良いです。
冷蔵庫はマキタのバッテリー充電式の保冷庫を積みました。
マキタの保冷庫はバッテリー駆動で48時間ぐらい使えるためかなり便利でした。
必ず必要だと思ったのはビタミンゼリーですね。ワッチ中にも簡単に小腹が満たされます。60食分詰みました。
今回は行きは4名、帰りは3名です。
折りたたみ自転車も詰みました。父島では必要ないと思いますが八丈島は港の周りに何にもないのであると散策には便利です。
エンジン式発電機も詰みました。バッテリーの充電用でこれも保険的にあって良かったです。
電気系トラブルは発生しやすいです。機帆走時間が5日近くなるとオルタネーターから充電されていますが、今回も過充電になりバッテリー電圧が低下することが発生しました。エンジン始動用バッテリー電圧が13.1Vから12.4Vまで低下して焦りました。
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写真は逆のリチウム電池を使い切りの画像です。夜の時間帯は冷蔵庫とオートパイロットでかなり電気を消費しています。
海が荒れているとオートパイロットはかなり電気使うことが分かりました。
小笠原クルージングで大切なことは、日程はかなり余裕見ることです。
できれば、エンジンを余り使わずに帆走メインにすれば色々なバッテリーやエンジントラブルから解放されます。
私たちは最長で1ヶ月に予定を空けておきました。おかげで天候重視の日程で出港日時を決定しました。どうしても前線を通過しないとならないのと八丈島を通過してから丸4日近くネットが入りません。
南伊豆を通過すると電波が途切れます。
神津島沖
青ヶ島沖
八丈島沖を最後に電波入りません。
また、docomoは入りますがソフトバンクは半分程度しか入りませんでした。
従ってdocomoは必須です。
最終で電波を拾い天気情報をチェックして八丈島に入って天候回復を待つか?
そのまま行くか?を判断します。
衛星電話は音質がかなり悪く。あまりにも使い勝手は悪い印象です。
航海計画は、Predict Windというアプリを使いました。出港時間を入れると自動的にある程度到着日を計算してくれます。
Windyよりも使いやすいです。
実際の航海はレイマリンのAXIOMのナビソフトを使いました。
これはかなり便利です。リアルタイムで風に強さや船速で計算をやり直してくれます。
皆さんが見たい孀婦岩や須美寿島など明るい時間に見ることが出来ました。
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PredictWindの画面です。出港時間を変えるとなるべく荒れない時間帯に出港出来ます。また、荒れても将来的に風が落ちてくるのが予測出来て安心感がありました。
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これはレイマリンの画面です。正面から11ノットの風です。潮流は1.3ノットの追い潮です。船速が5.5ノットでWaypoint10の次のポイントまでの残33.81NMと表示されて便利です。到着予定時刻も出ます。
装備的にはAISを装備しています。これも必須の装備です。
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オーバーナイトの航行が多いので出来たらレーダーも装備されると安心だと思いました。風が上がると真っ暗闇の中。船速8ノットオーバーでの航行は怖いです。
小笠原から帰ってきて欲しいと思ったのはレーダーとウインドベーンですね。
しかし、ウインドベーンは高額なので保留です。
レーダーは今年中に追加します。
準備編はこの辺りで。
お読みいただきありがとうございます。
次回は、本編へ。