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【エッセイ】整理

 大体二、三ヶ月に一度のペースで断捨離をしている。思い出が色濃く絡むようであればそのまま大事にとっておき、そうでもなさそうなやつはゴミ袋にまとめる。ただし、現時点でこの二択では判断が難しい、消耗品にしても、使う予定が定かではないけれども捨てるには惜しい場合は保留とし、段ボールに入れて自室の隅に置いておくのだが、それらは結局、捨てる。いくら月日が経とうとも突発的に必要になって箱の蓋を開いたりはせず、処分を先延ばしにしているだけである。それをわかっていて何故、放置するか。これに関しては持ち主、すなわち私個人の問題で、僅かに残ってる執着心をさらに薄れさせ、気持ちの整理をつける期間を設けたいのと後で後悔してしまうことに対して臆病になっていの半々。覚悟したつもりになっていても急に怖くなるので。言い訳がましいが、ストレスを作らず、無理せず心も部屋もすっきりさせるためにはどうしても手放す猶予が欲しくなる。