やちよん

月に1度は書き溜めたエッセイを3〜5本載せています。ときどき呟いたりもして。誤字脱字その他気になる箇所がありましたら、その時は気軽に教えていただけると助かります。アカウント作成日:23/9/4最終更新日:24/11/11

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【エッセイ】べったりさん

 ミィはべったりさん。元々は野良猫で、事実、出会った当初は少なからず警戒があって、緊張を解くべく、わざと無関心を装い、恐怖心を煽らないようしゃがみ込み体勢を低くし、敵意のなさをアピールせねば絶対に近づいて来ない。さらに告白すると、自分の中での猫って、つーん、とした自由気ままで、自ら孤独を好む一匹狼のイメージが強く、そんな先入観が空回りしたからか、同居する段に入り、人の身体に凭れて眠ろうとする素振りにはじめの内は戸惑いを隠せなかった。意外だった。いえこれが本来の姿ですよ、とでも

    • CMにも弱いです(苦笑) 食べたい!よりはCMの世界を味わいたい、みたいな、そんな気分にもなるし

      • 影響を受けやすいたちなのでフォロワーさんが載せた夕飯が明日の夕飯になる。

        • たまーに、ですが、あなたの記事が紹介されました、といった通知が届きます。ありがたいです。

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        【エッセイ】べったりさん

        • CMにも弱いです(苦笑) 食べたい!よりはCMの世界を味わいたい、みたいな、そんな気分にもなるし

        • 影響を受けやすいたちなのでフォロワーさんが載せた夕飯が明日の夕飯になる。

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          【エッセイ】模様

           車で沿岸部を走っていく最中に必ずといっていいほど視界に入るのが、急勾配な崖の斜面に塗られた格子状のコンクリート。恐らく、近くの民家や、川や海、そして道路への土砂崩れを防ぐために固められたのだろう、山肌の露出を最低限に抑えた甲斐あって、見る人に安心を与えてくれそう。ごくありきたりな憶測が立つのと同時に、私はお菓子のワッフルを連想してしまいます。別にお腹空いてるわけじゃないんですが、凹凸のついた二枚の鉄板に挟まれ、表面がカリッと焼き上がった生地が脳裏を駆け巡るどころか、外の景色

          【エッセイ】模様

          【エッセイ】寝室

           寝室のカーテンを取り替えた。下げ続けていたダークグリーンの落ち着いた表情も素敵だったけれども、淡い黄色は、気分を明るくしてくれる。目立つ傷や汚れはなかったのだがマンネリ気味で、つまり、私の気持ちの問題。ただの自己満、気分転換で片付けられる。長さや幅はもちろんだが、選ぶときに注意したのが、通常の窓に加えて、出窓にも対応したサイズが揃っているかどうか。遮光性も重視してた。生憎、西日の当たる部屋なので、夏場は換気を怠るか、定期的にクーラーを点けておかないと直ぐに蒸し風呂と化してし

          【エッセイ】寝室

          将棋、昨日めちゃくちゃ負けまくってへこんでいたんだけど、イベントか何かでもらえた藤井聡太をアバターに設定したら、今日1級〜二段相手との対局で14連勝した(`‐ω‐´) 藤井聡太はお守り

          将棋、昨日めちゃくちゃ負けまくってへこんでいたんだけど、イベントか何かでもらえた藤井聡太をアバターに設定したら、今日1級〜二段相手との対局で14連勝した(`‐ω‐´) 藤井聡太はお守り

          【エッセイ】夜が長引く(Ⅵ)

           お風呂に浸かった途端に目の前が滲む。十一月の半ばに最後の理科研究発表会を終え私は引退した。肩の荷が下りてほっとしたのと同時に急激な喪失感にも襲われた。明日も明後日も、これからの放課後に空白が生まれることを想像しては、勝手に寂しくもなった。これまでずっと充実した日々を送っていたんだとも気付いた。本当にあっという間だった。研究会の打ち上げの最中には色紙をもらった。それと日誌のコピーをまとめたファイルも。人の知らないところで、一頁毎に、印刷をかけたり、さらに絵を描くのが上手い子が

          【エッセイ】夜が長引く(Ⅵ)

          【エッセイ】夜が長引く(Ⅴ)

           化学部について語るうえで日誌が外せない。一冊のノートを班の代表がその日の活動を振り返って空き時間を狙って記録するのだけれども、これこそが、継続的に部活に行けた理由のひとつだった。中身はほぼ、内輪ネタだし学生特有のノリが色濃く反映されているのでこの場では割愛しますが、皆、エピソードトークが上手くて場の空気が伝わってくる。ほんと可笑しくって、どこを開いても噴き出してしまう。あくまでも、研究の進み具合の報告ではあるものの、独自の視点で綴られ、思わず頷き、共感したくなるような、そん

          【エッセイ】夜が長引く(Ⅴ)

          【エッセイ】弁当

           あと半年経てば専門学校を卒業、と、いうところで不登校。ある時期から聞こえるように悪口を吐かれ、耐えられなくなったのだ。しかも一旦、標的にされていると気づくと、過敏になって、街を往来する人の会話すらもいちいち反応してしまう。耳を塞ぎたくなる程辛かった。  母に嘘をついていたことも。当時は、心配かけさせまいと通っているふりをしてた。毎朝、お弁当を作らせ、それを目の前でリュックにしまい、普段と変わらずいってきますを言って、玄関を出る。そして携帯で、学校に休みの連絡を入れてから最寄

          【エッセイ】弁当

          【エッセイ】頼むぜほんと

           朝、換気をしようと窓を開けると、一匹のハチが勢いよく飛び込んできたので焦った。瞬時に逃げ、物置きから蜂駆除スプレーを取り出して部屋に戻り、心を無にして噴射した。半袖短パンの完全に無防備な状態だったので刺されないだけましだった。  しかしこれで終わりではなかった。念のため、庭からぐるりと回りながら寝室を眺めていくと、丁度、出窓の真上。壁に不自然な影があって、震えた。アシナガバチの大群が壁に固まり、シャワーヘッド状の土塊を練り上げていた。半ばパニックになりつつ、素人なりにインタ

          【エッセイ】頼むぜほんと

          気づいたらnoteをはじめて一年を越えていました、来春までは今のようなペースで投稿し続ける予定です、その後はのんびり休んで、また書く。

          気づいたらnoteをはじめて一年を越えていました、来春までは今のようなペースで投稿し続ける予定です、その後はのんびり休んで、また書く。

          今日、久々に同級生に会ったんです、コンビニで。社会のこと、仕事のこと、その辺触れて語ろうと思って口を開けた、が、その途端、「モンハン新作出るよね!」と声をあげた私。大人である前に友達だから。

          今日、久々に同級生に会ったんです、コンビニで。社会のこと、仕事のこと、その辺触れて語ろうと思って口を開けた、が、その途端、「モンハン新作出るよね!」と声をあげた私。大人である前に友達だから。

          【エッセイ】世界でたった一つのペン。

           大切な人から誕生日プレゼントとして貰った一本のボールペン。私の名前がフルネームで、ローマ字の筆記体で刻まれてる、世界でたった一つのお気に入りのペン。数年に渡って筆箱に入れてどこにでも持ち歩いていたのだけれども、現在は、部屋の中で保管してる。  外出先で自分の不注意が祟って紛失したり、壊してしまう不安に突如襲われ、それ以降、もしもの場合に備えてきちんととっておいた方がいいと判断したためだ。普段使いしていたら確かに相応の、愛着が湧く。それに常に側にいてくれる不思議な安心もある、

          【エッセイ】世界でたった一つのペン。

          【エッセイ】熱量

           ここ最近のこと。動画配信サービスを利用して、休みの日はスパイ映画鑑賞を楽しんでいます。ドラマとかもそうだが、海外特有の、皮肉めいていても一切ストレスを感じずに面白がれるセンスある言い回しややり取りが癖になる。ある程度の月額料金を払えば、ほぼ家で見放題なのでコスパ的にもありがたいのだが、ただやっぱり派手なアクションシーンが流れると、劇場のスクリーンを通したらより臨場感が感じられて夢中になれるだろうな、と思う。が、残念ながらうちからでは、映画館までが遠い。なので幼少の頃は父にね

          【エッセイ】熱量

          【エッセイ】心配

           ドライヤーをかけた後に洗面台に散らばる髪が多すぎてがっかりする。原因はストレスだろうか。生活上、人間関係や仕事での悩みは避けられないのはわかってる、けど、頭皮に対する心配が余計に抜け毛を増やしてと悪循環を招く予感がしてて、正直怖い。  流石に看過できなくて皮膚科に通いました。どうも湿疹が現れてるらしくとりあえずは痒み止めを飲み、頭に薬を塗るなどしながら暫くは様子を見ることとなった。診察を終え待合室の椅子にゆっくり腰を下ろす。そこで真っ先に思ったのは気持ちの置き場所があると全

          【エッセイ】心配