音楽遍歴のようなもの。 #1 「田原俊彦」
本来なら初めましての時にこれを語るべきだったのにあまりに杉山清貴(敬称略)の魅力に骨抜きにされてしまったため順番が前後してしまった。
私は物心ついた時から歌うことが兎に角好きだった。それは今でも変わらない。
三歳の記憶でお風呂上がりに父と見ていたテレビに森田公一とトップギャランの「青春時代」が流れていて、わあこの男の人ピアノ弾きながら歌ってる!と思ったことが今でも印象に残っている。
そして時代的にはピンクレディ。私も例に漏れず勿論歌って踊って真似をしていた。
ポンキッキで「およげ!たいやきくん」や「パタパタママ」や「ホネホネロック」を見てはご機嫌に歌っていたと思う。
それから小学生になった頃、私にとって初めて、熱狂的に(まだ子供だけれど)ファンになってしまった人が現れた。
それは田原俊彦。そして松田聖子。
なんなら二人のことが好きすぎて結婚すればいいのにと思っていた派だ。(世間では少数派だったのだろうか)
チョコレートのCMが流れる度に幸福感に満たされていた子供だった。
トシちゃんは可愛くて格好よくてダンスが上手くて明るくて、見ていてウキウキさせてくれるアイドルだった。
歌唱力はと言われると当時は独特の歌い方で上手くはなかったかもしれないが、彼は音感はあるんじゃないかと勝手に感じていた。
毎週欠かさず見ていた「レッツゴーヤング」で聖子ちゃんと組んでデュエットする機会が何度もあったが、綺麗にハモっている(と思う)「愛と青春の旅立ち」「フーリンマイセルフ」等ビデオで鬼リピしたものである。
実は大人になってからヒットスタジオの「哀愁でいと」を見て驚いた。
歌声は甘いけれども甘過ぎず、寧ろ渋めに歌ってる!(ちなみにベストテンとかではイメージ通り)
どうしてあんなに蕩けた歌唱になってしまったのかわからないけれど、結局のところ好きに変わりはなかった。
ジャニーズの沼に今後私がどっぷり溺れていく切欠を作ってくれたトシちゃん。(ありがとう)
楽曲の中で最も好きなのはぶっちぎりで「ラブ・シュプール」
作詞:三浦徳子 作曲:筒美京平 編曲:大谷和夫
映画の主題歌で限定版。ブックレット?が付いていて盤面が白!
私はレコード店で買わず、当時映画館で購入。何故なら特典で映画のポスターをくれるからだ(ガッツポーズ)
「ラブ・シュプール」は大谷和夫氏のアレンジでイントロから爽快でキラキラとしてタイトル通り白銀の世界が目の前に広がるよう。筒美京平氏のメロディーが軽快に冬の澄んだ空気を醸すような美しさで、歌詞では三浦徳子氏が映画のキーワードを織り交ぜつつ、終盤ストレートに愛の言葉を繰り返すロマンチックな展開。
とにもかくにも未だに聴き飽きることのない愛してやまない楽曲なのだ。
三位一体となった楽曲にトシちゃんの甘い歌声。ベストテン等乗馬服で歌う姿は私の中でベストオブ田原俊彦。
しかし多分この曲を一番好きという人は少ないんだろうな(しゅん)
カップリング曲も同じ布陣で作られており、これまた素敵なので是非おすすめしたい。
余談だが以前ナインティナインのオールナイトニッポンにトシちゃんがサプライズ出演した時に何かの拍子に岡村氏の口から「ジェミニYとS」(多分ラブ・シュプールのことだと思う)と出た時にはなんだかとても嬉しかった。岡村氏も印象に残っている曲なのだろうか。
因みに次点はCM曲にもなった「風の上なら SO HAPPY」だ。この曲が好きという人はさらに少ない気がする。
作詞:宮下智 作曲:佐藤健 編曲:大谷和夫
これはアレンジが断トツに好き。滅茶苦茶格好いい。パンチが効いていて(?) サビの爽快感とのメリハリが素晴らしいと思う。フィニッシュも潔い。
あれ? もしや大谷和夫氏のアレンジが好物なのか、私。
実は私は楽曲においてアレンジに非常に惹かれることが多い。このことはまたいずれお話したいと思う。
因みにトシちゃん本人の一番のお気に入りは「君に薔薇薔薇…という感じ」だそうだ。
作詞:三浦徳子 作曲:筒美京平 編曲:船山基紀 ということをお伝えしてお別れを。