『 研修、入社 』
卒業後、入社式まで、他の人は休みになるのだが
shimaは、すぐに研修が始まった。
場所は、西荻窪にある、ウエラのビル内だったと思う。
美容の歴史、パーマの科学的理論、頭髪の性質、
など
学科授業だけだった。
講師は、ディレクターの小金澤氏だった。
想像以上に難しくて、けっこう苦戦した。
その、研修期間内に、入社式をしたのか
どうだったのかは、忙しく、慌ただしかったので忘れてしまった。
無事に、なんとか研修を終え
shima 西荻窪店 初出勤。
同期には、永福(男子)、伊藤(女子)、四方(女子)、あとは僕を入れた計4名。
西荻窪店は、shimaの中で一番小さい店舗。
嶋ヨシノリ先生が、最初に始めた1号店である。
shima 西荻店は、とてもいい雰囲気で
内心ホッとした。
shimaでは、店長、トップスタイリスト、スタイリスト
中間生(シニア1、シニア2)
インターン(ジュニア1、ジュニア2)
と、階級が分かれていて、必ず相手を呼ぶときは
店長でも、「武田さん」、トップスタイリストでも「奥村さん」
逆に、向こうから呼ばれるときも、「猪鼻さん」と呼び合うのが決まりだった。
同期もみんな仲良く、
一緒に早く上にあがろう!という感じだった。
勤務はとてもキツく、朝8:00までに出勤。
am 9:00〜 pm 9:00 (営業時間)
昼休憩、一時間。営業終了後は、am 1:00まで勉強会。
これが毎日続く。
余談になるが、ジュニア1、ジュニア2
には、ユニフォームがあり
その期ごとに違うデザインのユニフォームだった。
僕の代は、確か「ヒロミチ・ナカノ」がデザインをして
最終面接の日に、採寸して作ってくれた。
合皮か、ポリエステル素材の黒の
オールインワン(つなぎのようなもの)に、
白シャツだった。
そして、どこにだか忘れたが「shima」のロゴが入る。
ひとつ上の先輩のは、シンプルな白シャツ、黒パンツ、シャツにロゴが入っていて
そっちの方が好みだった。
当時、shimaのテーマ色は
モノトーンだった。
お店の雰囲気にも少しづつ慣れ、掃除から
シャンプー、パーマ液塗布など、徐々にできるようになっていった。
順調に思えた、インターン生活だったのだが、このあと…。
つづく。