絵本という世界
絵本。
おそらくこどもが生まれていなければ、自分の子ども時代以来、ちゃんと読むことは無かったものかもしれません。
うちの子はまだしっかりと喋れませんが、できるだけたくさんの言葉を聞かるために絵本を読み聞かせています。絵本って、非常によくできたツールだなって思います。言葉や音,や色を覚えさせたり、イメージを伝えてあげたりといった効果はもちろんですが、その他にも様々。
私が強く感じたのは
・親とこどもが双方向のコミュニケーションをとれる
・こどもはもちろん大人も絵本からの学びが大きい
まずは双方向のコミュニケーションについて。
絵本はだいたい親と子など二人あるいは三人くらいで読むものです。複数人を対象にする読み聞かせなんかもありますね。でも本って一般的には一人で読むもの。複数がスタンダードな絵本って もう「私を使ってぜひぜひコミュニケーションしてください」って言ってるようなものなんだと思います。
まだ話すことができない小さなこどもとのコミュニケーションって、けっこう難しくてもどかしい。ついつい「早く話せるようになったらいいのになー」と思ってしまいがちです。
でも、、、ちょっ待てよ。(←決してキムタクではない)
人が話せない状況って、この先長く続くであろう人生の中で、ほんの少しではないのだろうか。寿命を80年だとするとほんの2年弱くらい。全体のわずか2.5%です。
見方を変えると、これは超貴重な時間だと思います。話せない、言葉にできない時期だからこそ、その分 感受性とか、感覚器官、神経などがとても敏感なんじゃないだろうか。科学的なところは全然分かりませんが、なんとなくそう思います。
何と言っているかは分からないだろうけど、とにかく話しかけてみる。それを助けるのが絵本の大きな役割なんでしょうか。親と子の間に絵本が挟まれる光景って素敵です。
次に大人も学べる絵本について
これは大人になって絵本を改めて読んでみた人なら多くの人が共感できることなのではないでしょうか。
絵本って本当に学びが多い!
もちろんほとんどの作品が子ども向けなので、内容はわかりやすくてシンプルなものが多いですが、なんでしょうか、そのシンプルさ故に強く胸を打つと言いますか…。数年前に「シンプルなものほどパワフルだ」なんて言葉が旅人界隈で流行りましたが、絵本はまさにその通り。
私が最近ハマっている絵本作家のヨシタケシンスケさん。
文春はあまり好きではないけど…、この記事は作者のことがよくわかって、ますます好きになりました。
「不必要な笑顔を描かない」
これって子育てのリアルを一言で表現しているなあと思いました。
自分のこどもだからって全力で好きになれない瞬間って正直よくあります。耳元で全力でうぎゃああああぁぁぁぁっぁぁあ!!なんて叫ばれたら、こっちも同じ声量で全力で対抗したいくらいです。他人から「自分のこどもなんだから嫌なことはないでしょう」なんてサラっと言われることもときたまありますが「んなわけねえだろボケぇ」と心の中で呟きます。
ヨシタケさんがいうように、笑顔になれないときもある。だけどそれに向き合いながら、一緒に成長していくことこそ、子育てであり「子育てられ」なんでしょうか。笑顔や優しさ、愛なんていう言葉で簡単に片付けられるものではないと実感しています。は、話がだいぶズレてしまった…。
他にも気になる作家さんが多くいますが、まだまだ絵本初心者なのもので、これから開拓していきたいなあ。