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3度の起業で見つけた“本当の成功”

はじめに

こんにちは、YACCOです。
私は、大企業→ベンチャーでいろんな実務や働き方を学んだのち、3つの会社を経営してきました。初めての会社を立ち上げた時は「自分がどれだけ仕事ができるか」自分の力を証明したい気持ちが強かったのを覚えています。しかしいま振り返ると、人との出会いや支援があったからこそ、成功できたのだと感じています。

今回の記事では、そんな私が3度の起業に至るまでの道のりと、そこから得た「本当の成功とは」という学びをお伝えします。働く女性の皆さまが、夢や未来や目標を見つけるためのヒントになれば幸いです。




1. 大企業からベンチャー、そして起業へ──最初の挑戦と背景

私のキャリアの始まりは大手メーカー勤務。海外プロジェクトに携わる機会にも恵まれ、組織のなかで得られる安定感や充実感を味わいました。ただ一方で、「もっと自由な形で仕事をしてみたい」という想いが募り、20代後半でベンチャーへと転職。そこでは少人数ゆえのスピーディーな意思決定と、新しい製品を生み出す楽しさを肌で感じました。

さらに、ベンチャー企業で経営陣と近い距離で働きながら、経営企画の実務を学ぶ機会にも恵まれました。事業計画の策定や予算管理、チームビルディングなど、多岐にわたる業務に携わるうちに、「自分の力で会社を運営してみたい」という気持ちが次第に大きくなっていきました。

こうして、私の“起業”への扉が少しずつ開かれていきました。日々新しいプロジェクトに挑戦するなかで得た、自分なりのアイデアや経営ノウハウ。これらを一度、自分の手で試してみたい――その想いを胸に、私は次なるステージへ足を踏み出すことを決心したのです。


2. 1度目の起業:BtoC輸入販売業で15年──自由を形にした日々

◆ やりたいことを形にした15年間

私の最初の起業は、ヨーロッパ製のテキスタイルを輸入・販売する事業。日本では見かけない個性的な商品を紹介することで、固定ファンを獲得することができました。またECサイト販売がまだ一般的でなかった時代、ベンチャーに学んだスピード感で独自のブランディングを展開することで徐々にリピーターが増え、気づけば15年も続けることができました。

◆ 事業解散という決断

しかし、時代のニーズが変化していくなかで、市場そのものの将来性に疑問を抱くようになりました。売上は悪くなかったものの、「自分の得意を活かしながら、もっと次の展開を模索したい」という気持ちが芽生えました。この思いが、さらなる挑戦へと私を導き、15年続いた事業を解散。新しい挑戦のために区切りをつけました。


3. 2度目の起業:ドレスブランドでの成功と譲渡

◆ ブランディングで大きく飛躍

2度目の起業では、ドレスブランドを立ち上げ、才能あふれるデザイナーの世界観を引き立てることに全力を注ぎました。ブランドストーリーを丁寧に組み立て、デザイナーの魅力を最大限アピールする戦略を整えた結果、初年度から大きな売上を達成することができました。私自身もファッション業界での新たなつながりや経験を得ることができました。

◆ 会社をパートナーに譲る

ブランドが自立できる段階に達したとき、会社をパートナーへ譲る決断をしました。「私がいなくても育ち続けるブランドを作りたい」という目標が叶った、ある種の達成感を味わえた瞬間でした。


4. 3度目の起業:ブランドプロデュースで広がる人との出会い

現在は3社目として、これまで築いたネットワークや知識を活かし、ブランドのプロデュースやディレクションを手掛ける会社を運営しています。クライアントの想いや魅力を深く掘り下げ、世界観をどう伝えるか設計する――ときに難しくも大変やりがいのある仕事です。

  •  海外展開を狙う企業のサポートで、海外の展示会やパートナーを紹介したり、現地とのコラボ企画を立案したり。人と人とのつながりが新しい成果をもたらすこともしばしばあります。


5. 私を育ててくれた3度の起業

3度の起業は、私にとって学びと試練の連続でした。
当初は「どれだけ自分が仕事で結果を出せるか」が一番だった私でしたが、振り返ってみると、周囲を巻き込み、人の力を借りられたことが、自分を格段に成長させてくれたのだと気づかされます。

  • 1社目の輸入販売事業では、年を経る毎にメーカーのオーナーとの協力体制を強固にできたこと。商品を気に入ってくださった顧客が積極的に口コミで宣伝してくれたことが拡大の原動力になりました。2社目ではデザイナーの想いとの相乗効果とパートナーたちの支えがあって、初めて成功へと近づけたと思っています。


6. 本当の成功とは?

私がいま感じる「本当の成功」とは。

  • 1人の力では叶えられないこと: 周囲の助力、仲間のアイディア、そしてお客様があってこそ、新たな可能性の扉が開かれる。

  • 失敗も含めて“自分らしさ”が育つ: 思い通りにいかない場面も、そこから学んだことや次への一歩が“自分らしさ”を形づくってくれる。

  • つながりが財産になる: ビジネスにおいても人生においても、誰かと共有できる喜びや挑戦が、財産になる。

何か大きな結果を出すことだけが成功ではなく、「周りの人と高め合いながら、いまの自分にしかできないものを創る」、そんなプロセスや手応えこそが、本当の成功なのかもしれません。

もしこの記事を読んで「私も新たなステージに踏み出してみたい」「仲間を巻き込みながら成長していきたい」と思ったら、ぜひ小さなアクションからスタートしてみてください。思わぬ共感やサポートに出会いながら、あなた自身の“本当の成功”がきっと見えてくるはずです。


まとめ:成功は“ひとり”の力を超えたところに

3度の起業を振り返って見ると、それぞれのステップで大切だったのは、人との出会いと協力の輪。そして失敗や試行錯誤の末に得た学びが、私をいまの“私”へと導いてくれました。
本当の成功とは、自分の夢を追いかけつつ、人と共に育んでいくもの――そんなふうに、私はいま感じています。
あなたが応援したいと思う人、あなたを応援してくれる人、人とのつながりを大切にやりたいことに挑戦してください。

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あなたが描く夢や未来や目標が、周囲の力も借りながら、より大きく花開いていきますように。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。