現地の人とワークショップ②~ドンウォーリ―~
様々な準備を終え、いよいよワークショップ前日になった。
任地に来てくれた同期隊員と彼のカウンターパートとの前日打ち合わせを終え、
「明日は朝7時半に私の家の前に集合して会場に向かおう!」と、約束した。
迎えたワークショップ当日の朝。
隊員と彼のカウンターパートは 時間通り私の家の前に集合していた。
しかし、待てど暮らせど私のカウンターパートが来ない。
時刻は8時になった。
ワークショップ開始は8時半。
たまらず私からカウンターパートに「今どこにいる?」と、電話をすると、一度電話を切られる。(笑)
たぶん必死で準備しているんだろうな~と思いつつ、5分後、もう一度電話をかける。
私:「今どこにいる?」
カウンターパート:「今駅で、トレーニングオフィサー(研修担当の教育事務所職員)が、事務所からプロジェクターを持ってきてくれるのを待っている!」
私:「え~~~」
会場にはプロジェクターがないので、教育事務所から、プロジェクターとスクリーンを持っていく必要があった。
それは分かる。
しかし、前日に私は、オフィサーに以下のように連絡をしていた。
「もしよかったら、前日のうちにプロジェクターを事務所まで取りに行くよ!」と。
しかし、返事がなかったため、私もなんとかなるか~なんて高を括っていたのが運の尽き。
案の定、プロジェクターの手配で手間取る。
「絶対朝バタバタするからさ、だから、前日に取りに行こうか?って、トレーニングオフィサーに言ってたのに~~~涙」と、愚痴をこぼす私は、同期に慰められながら、カウンターパートとプロジェクターと合流し、会場へ向かったのであった。
会場には着いたのは8時40分。
すでに開始時間を過ぎていた。
時間通りに来ている参加者はほとんどいないが、日本人の私としては、オーガナイザーである自分たちが開始時間に遅れてしまったことをとても申し訳なく、恥ずかしく思ってしまった。
そして、第二の問題が発生していた。
それは、ワークショップで作品を創作するために絶対に必要な机が全く来ていないことだった。
机は、冠婚葬祭イベントを運営する会社から、10台借りて、会場までもって来てくれることになっていたはず。
慌てて、トレーニングオフィサーに電話をする。
私:「机は?」
トレーニングオフィサー:「机はね~。その。借りれないことになっちゃって。。近くの学校から借りるよ」と、
私:「えええええええええ」
実は、机の手配も、心配で何度も何度もトレーニングオフィサーに確認していた。
確認しすぎて同僚に「ドンウォーリーだよ。」なんて言われていた。
私:「いや、そうは言うけどさ、日本人は心配性なんだってば。」
同僚:「じゃああなたは、ガーナ人と結婚した方がいいわね。」
私・同僚:「あははははは」
なんて笑い合っていたシーンが思い出される。
「いやいや、ドンウォーリーじゃねええええええええじゃんよおおおおおお」
心配ごとの9割は起こらないとかアンミカさんみたいな人が言ってたっけ。。。
それはガーナではすべて通用せえへんねんで。
そんなこんなで、慌てて近隣の学校から机をかき集め、ワークショップがスタートしたのは、ほぼ10時を回っていた。
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