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新党「再生の道」

Column~№58
 15日石丸信二氏が新党「再生の道」を発表した。昨年7月の東京都知事選挙後に国政政党への加入も噂されたが、今回の発表を耳にして納得した。私はご本人とは面識がなく勝手な物言いとなるが石丸氏はどこか既存政党に収まる方だと思っていなかった。広島県安芸高田市長や東京都知事選への立候補などひとりで政治活動をしていた過去を考えると国政政党はイメージとは違っていた。
 石丸氏が結成する新党は地域政党ということで今年の東京都議員選挙を目指すということだが本人は出馬しないという。知事選挙に立候補した方が議員選挙に立候補するわけがないのでそれは当然の判断だろう。だが兵庫県知事選挙で注目されたファンダム現象は東京都知事選挙の石丸氏にも少なからずあったと思っている。したがって石丸氏個人から党首として考える変化にこの熱狂的な支持者がどう動くのか気になるが、166万もの票を集めたことを考えるとやはり台風の目になるのは間違いない。
 またメディアでも話題になっているが2期8年という任期に制限を設けたことに疑問を感じる。この疑問は疑念的意味合いではなく、どう考えているのか分からないという意味で任期を終えた議員をどうするつもりでいるのか疑問に感じたということだ。
 私も政治家を職業と見る考え方には反対だが実際に生活をしなければならない現実がある。地方の財政が圧迫した地域は別だが聖職者ではないので無給で議員をやりたがる方はいない。つまり政治家も生活のために議員をしているのが現実だと思う。
 また私の知り合いの議員は家族が会社などを経営している方が多く、金銭的背景がなく議員になっている方は少ない。また金銭的背景のない議員は落選すると次の選挙まで支援者の企業などで顧問や相談役など役所との口利きのような仕事をして食いつないでいる。8年の満期を迎える前にパイプを作りその後天下りというのでは本末転倒である。したがって次は都知事か国会議員かということになるのか分からないが、この問題は理想では解決できない問題を抱えていると考える。
 なお「再生の道」が都民ファーストのように東京都だけの政党で終わるのか地方へ拡散するのか分からないが、東京都だけでなく地方も地域の独自の政党が結成されるような活発な議会政治が行われる世の中になることを期待したい。

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本郷矢吹
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