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玉木議員と生稲議員
Column~№38
今、SNSで2人の国会議員が話題になっている。ひとりは国民民主党代表の玉木雄一郎議員でひとりは自由民主党の生稲晃子議員だ。玉木議員の女性問題は説明が不要だと思うので割愛させていただく。
生稲議員が話題になったのは外務政務官の起用についてで「こういう方を政務官にしたというのを海外はどう見るか」という話だ。このコメントは政治アナリストの方がしたもので確かに一理あると思うが、私はこの手の問題をいつも違う視点で見ている。俗に言うタレント議員を選んだのは有権者であることを考えれば、議員批判は意味がないと言うことだ。
私が生稲議員のファンではないことを先に述べておきたいが、同議員は2022年の参議院議員選挙東京選挙区で初当選した。得票数は34人中5番目でれいわ新選組代表の山本太郎議員より上位当選し、立憲民主党の蓮舫議員とは1%の差もなかった。
衆議院議員選挙の比例代表のような党の信任で当選したのではなく、個人票を獲得して当選している。バッジを付けてしまえば同じ議員だが、個人票を獲得した議員は党の推薦はあっても候補者が信任されて当選している。そう言う意味では批判の対象は有権者に向けるべきだと思っている。
極論となるが裏金問題で落選した候補者が多い中、当選した議員も複数いる。自分の選挙区では「そんな人間は議員にしたくない」と思っても、別の選挙区では「裏金問題があってもこの人に議員でいて欲しい」と思っている人がいると言うことだ。その事実はきちんと受け止めるべきだろう。
しかし無関心でいるべきではなく、信任した議員であっても政策や行動に問題があれば指摘すべきだ。つまり政策に対しては専門家やメディア、そして国民は関心を持つべきだが資質は有権者が決めた以上天に唾を吐くようなことはすべきではないと思う。バッジを付けたからには責任はあるがバッジを付けるための選挙に名乗りも挙げない外野は人的批判を控えるべきだと思っている。
政治アナリストの方がコメントした懸念は私も感じる。だが生稲議員も国会議員として努力されていることを信じたいし、その覚悟を持ってバッジを付けたと思っている。そして今回の人事では不記載議員を起用しなかった。その中で起用されたのであれば党に、そして有権者に応えるべく頑張っていただきたい。
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