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第50回衆議院議員選挙

Column~№33
 今月27日に投開票が行われた第50回衆議院議員選挙でメディアは「自民党大敗」「自民党惨敗」などと報じているが、議席数は減らしたものの結局は第一政党の得票数を得た。私は自由民主党支持者でもなければ反自民でもないが、「本当に惨敗と言えるのか?」という報道に疑問を感じている。
 確かに自由民主党は公示前に247議席を有していたが議席を183議席に減らし、立憲民主党は98議席から144議席に増やした。公明党も32議席から23議席へと減らし国民民主党は7議席から27議席に増やしたことを考えれば与党の不祥事を国民は許していない。それを裏付けるように自由民主党非公認候補10名のうち当選者は3名で重複比例復活なしの候補者34名のうち当選者は14名だった。
 だが投票前に得た情報で「自民党は思った以上に負けない」と聞いていたのでこの結果を見て理解できた。「思った以上に負けない」と言うのが自民党の支持者か否かで受け止め方も違うが、単独過半数割れや連立過半数割れは当然で「どこまで負けるのか」と言う話である。その中で第一政党のまま残ったことを考えれば思った以上に負けなかったと考える。
 この結果を見て私は「日本人は自民党が好きなんだな」と強く感じた。選挙結果では確かに議席数を減らしているが、落選した自民党系候補者の得票数を見ると数万の票を得ている。自由民主党支持者の票に公明党の支持層が加わっても数万の得票数にはなるとは思えない。お金や統一教会の問題があっても自民党系候補者に投票する有権者がこれだけいたことに正直自由民主党の強さと日本人がこれだけ支持しているのかと驚かされた。
 つまり逆風と言われながらも非公認と重複なしの候補者が17名当選している。この17名に離党した候補者を加えると18名になるが、人柄なのか、政党なのか分からないが当選した事実を捉えると「自民党大敗」とまでは言えないと思っている。また投票率が53.85%と戦後3番目に低かったが有権者は不祥事への不満云々の前に関心がないのではないかとさえ思える。某国のように投票率100%という国も嫌だがこの数字も問題だろう。
 今回も各放送局で選挙特番を放送していたが、あるキー局はNHKが残り議席数22議席と表示していた時にまだ57とか56議席と表示していた。どこのキー局とは言わないが、私はこの局のニュース番組は以前から視聴していない。だがこれだけ取材力と分析力に差があったことに驚かされた。したがって批判ばかりコメントしているのではなく、きちんと取材力を身に付けた上で国民にニュースを伝えてもらいたいと感じた。

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本郷矢吹
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