アイランダー、クルクル
ヨーロッパから日本へ出稼ぎに来た2機のアイランダー BN-2、松本空港をベースにクルクルと飛行していました。
この記事は、「2機のアイランダー、日本に」の続きです。
▲ 2021年7月20日、F-HSUR の飛行航跡と高度・速度(Flightradar24)
ペアで飛んで来た G-AWNT の他にも、フランス国籍のビーチクラフトB200(F-HFRFとF-GJFAの2機)もクルクルと飛行していました。この2機も無線中継の飛行機のようです。本番を前に、確認のためのリハーサル飛行だったのでしょうか。
・F-HSUR(BN-2):高度約10,000フィート
・F-HFRF(B200):高度約27,000フィート
・F-GJFA(B200):高度約25,000フィート
▲ TOKYO 2020、男子ロードレースのコース
東京オリンピックの自転車ロードレース競技は、
・7月24日(土):男子ロードレース=244km
・7月25日(日):女子ロードレース=147km
の2日間です。本番の中継の航跡も見てみましょう。
▲ 2021年7月24日、F-HSUR の飛行航跡(FlightAware)
松本空港を離陸して東京へ。スタート地点の武蔵野の森公園から西へ、富士山の麓をまわってゴールの富士スピードウェイまで、自転車を追いかけてアイランダー F-HSUR は飛び続けました。その後は静岡空港へと向かいました。
▲ 2021年7月24日、G-AWNT の飛行航跡(AirNav.RadarBox)
こちらは相棒のアイランダー G-AWNT です。この日の仕事は富士スピードウェイ上空での中継だったようです。
▲ 2021年7月25日、F-HSUR の飛行航跡(Flightradar24)
翌25日は女子のロードレース。アイランダーはこの日もクルクルと良く働きました。
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自転車のロードレースが終わると、2機のアイランダーは日本でのミッション完了。自転車のロードレースはマラソンとは異なり、かなり速い速度で山岳地帯を含む長距離を走行するため、ヘリコプターでの無線中継は困難なのだろうと思います。ゆっくり速度で長時間飛行できるアイランダーには適任なのでしょう。わざわざヨーロッパから運んできてまでも使いたかったのか。
7月29日の朝には松本空港を発ち、青森を経由して新千歳へ。そして翌30日には新千歳から北へ。故郷のヨーロッパを目指して、来た道を戻っていきました。(8月2日夕方の時点で、まだロシア上空を飛行中。)
無事のご帰還を。おつかれさまでした。
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