やぶ悟空

2021年春、noteを始めることにしました。やぶ悟空です。 「航空」の分野をメインに、私が住んでいる北海道の話題も取り上げるつもりです。 ややマニアックですが、よろしければどうぞお立ち寄りください。

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マガジン

  • ちょっと古いBMWに、ちょっとだけ乗ってみた

    シルバードライバーの、中古輸入車レンタカー体感レポート

  • 仏アルプスの滑走路

    山岳地の急斜面に小さな飛行場があります。こんな場所に着陸していいの?

  • 北方領土の飛行場

    北海道なのに 行くことができない島々、北方領土。そこの空の事情について、ちょっと知りたい方に…。

  • 樽前山で起きた航空事故

    苫小牧市で発生した航空事故を知っていますか?

  • 北海道の気象レーダー

最近の記事

ワム? 航空路WAM

Wide Area Multi-lateration の頭文字をとって「WAM」。マルチラテレーション(MLAT)という監視システムを、広域に拡大したものを「ワム」と言うようです。でも、「マルチラテレーション」って馴染みの薄い言葉だし、その仕組みも分かりにくい。そもそも「lateration」を “英辞郎” や “Oxford Learner's Dictionaries” で引くと、そんな英語はない っていうし。いったい何なの? WAM の測位原理は? …な~んていう難し

    • AIよ、正しく学べ! そして人も。

      私の若かったころは「人工知能」と言っていたはずだけど、今では「エーアイ」らしい。AI、すなわち Artificial Intelligence。日本語ではやっぱり人工知能だよ。 AI に答えを求めたいわけじゃないのに、近ごろではGoogle検索結果のいちばん上に「AI による概要」が出てきたりする。 正しくは防衛大臣…だと自信はあったけど、高齢になると 記憶の自信を打ち砕かれることが増えてきているので、念のためG検索した結果がこれ。 AI は「千歳飛行場の設置管理者は国

      • 千歳管制圏と 千歳特別管制区(その3)

        お隣り同士で くっついてる「千歳飛行場」と「新千歳空港」のはなし…の3回目。 1回目で「千歳管制圏」の、2回目では「千歳特別管制区」の理解を深め、私自身はこの空域を少しイメージしやすくなった気がしています。 そこで気付いたのが、高度2,000~3,000フィートの空域の大部分が 千歳PCAから除外されている、という事実。どんな理由でそのように設定したのでしょうか? 小さくて見にくいのですが、千歳PCAの図に、精密進入コースとウェイポイントを書き加えてみました(情報源は

        • 千歳管制圏と 千歳特別管制区(その2)

          お隣り同士で くっついてる「千歳飛行場」と「新千歳空港」のはなし…の続き。 前回の内容から、千歳管制圏が少し変わった形をしていることが分かりました。でも、もともと私が知りたいのは 千歳特別管制区の空域です。国土地理院の地図をベースにして、AIPの情報から作図してみました。 まずは、AIPの図と同じような書き方にしてみました。自分で書けば少しは理解が進むだろうという思惑で…。 千歳タカンを中心とする半径18nmの円が、千歳特別管制区(千歳PCA)のいちばん外側です。その円

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          5本
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          9本

        記事

          千歳管制圏と 千歳特別管制区(その1)

          お隣り同士で くっついてる「千歳飛行場」と「新千歳空港」のはなし。 いきなり、こむずかしい図からでお許しを…。 この画像は、AIPに掲載されている 新千歳空港(NEW CHITOSE, RJCC)の情報の1ページ。千歳飛行場(CHITOSE, RJCJ)もこの内容は同じです。 ここに示した「千歳特別管制区」の図は、複雑でとても理解しにくいと以前から思っていました。飛行場の標点(ARP)が2か所あるので、管制圏が単純な円筒形ではないこと。高度で細かく分かれているうえ複雑に

          千歳管制圏と 千歳特別管制区(その1)

          BMW X2 って、どうかな

          秋の三連休、クルマ記事の3日連続放出。最終3日目は 最近乗ったこのクルマ。 -+-+-+-+- 古い 320i (E90) の走りっぷりが 軽に馴染んだ身体と感性に衝撃を与えて、いっきに40年以上も若返った “気分” にしてくれたのが1年半前。 そんな感触をまた味わいたくなって、割高な料金設定の繁忙期が過ぎた秋の日に、“X2” ってのを借りた。初代の X2(F39)だ。 長さ4.4メートルにも満たないBMWって、あったんだ。流行りのSUVタイプにも見えるけど、背が低め

          BMW X2 って、どうかな

          ゴルフ初体験、それもハイブリッド

          秋の三連休、クルマ記事の3日連続放出の2日目。このクルマも6月の試乗でした。 -+-+-+-+- フォルクスワーゲンのゴルフには、是非とも乗ってみたかったんだ。車を見極める基準にするのがゴルフだ…ってんだから。そんな「いいクルマ」なら、とにかく運転してみなきゃ。 めずらしく四輪駆動じゃないレンタカーを選んだのは、そんな理由から。 余計な飾りっけがなく、コンパクトだけれど幅が広くてどっしり感。安全性を考えると、もう5ナンバーの幅(1.70m以下)では中の人を守れない、っ

          ゴルフ初体験、それもハイブリッド

          今どきのミニ

          秋の三連休、少し前に書いておいたクルマの記事を3日連続で放出します。先ずは6月の このクルマから。 -+-+-+-+- イギリス生まれ、軽自動車みたいにちっちゃくて可愛いくせに、きびきびと速くてかっこいいクルマ、ってイメージを持っていた昔のミニ。BMWの傘下になって もう四半世紀らしい。そんなに昔だったっけ? 今ではガラッと変わって “大きなミニ” になっていると聞いた。 大きくしたのなら、安全性も大幅に向上しているはず。クロスオーバーっていう背が高めのタイプもあって

          今どきのミニ

          気になる 0.02度の違い

          新千歳空港(New Chitose)と 千歳飛行場(Chitose)は隣り同士、複数の誘導路で互いにつながっています。それぞれに2本の平行滑走路があるので、計4本の滑走路を有する大空港のようにも見えます。 そのことを書いた、古い記事がこれです。 今回は、この続き… のようなもの。 おさらいとして、滑走路の配置を改めて図にしました。 新千歳空港の滑走路2本は平行で、その真方位は共に 172.62°/352.62° です。 千歳飛行場の滑走路2本も平行ですが、真方位は共

          気になる 0.02度の違い

          3日後に廃止される札幌ACC。その後は…

          札幌航空交通管制部のことを「札幌ACC」と言いますが、この組織が9月いっぱいで廃止されます。(国土交通省 報道発表、令和6年9月24日) 東北北部(おおむね北緯39度から北)と 北海道周辺の航空路管制を担ってきた国の組織が「札幌航空交通管制部」です。58年前の1966年、当時の航空交通管制本部を3分割する形で航空交通管制部(札幌、東京、福岡)が設置されました(運輸省設置法の一部を改正する法律、昭和41年5月20日)。その8年後に那覇航空交通管制部が加わって4管制部となり、そ

          3日後に廃止される札幌ACC。その後は…

          ブルーインパルスと民間航空機

          ことし2024年も「千歳のまちの航空祭」が開催される…ってことなので、前日になって策を練りました。 展示会場には行かない けど、飛行シーンは撮影したい 基地内に入らないのは混雑がヤダから。それに明日は天気が良くないしね。そんな天気だってのに ブルーインパルスを撮影 って無理だよな…と諦めつつも、ロケハンには一応出かけました。 明日の風向きから滑走路は36R。今回がダメでも、飛行コースや飛行範囲を見ておけば今後の参考になるはず。人や車が集まらないところ…つまり飛行場には

          ブルーインパルスと民間航空機

          クマ、怖い~

          子供のころ、「ムゥ 月 ヒィ ヒィ、チョチョンが チョン」と唱えれば ゴロがいいぞ、と 難しい漢字の覚え方を自分であみ出した(つもりの)「熊」。 北海道では ヒグマの生息数が増えているそうで、ここ数年はヒグマによる人や農作物への被害も 増え続けています。 こんな写真を撮っていた朝、本州ナンバーのミニバンの傍らで 椅子にくつろいでいた方に声をかけられました。 「この辺りはクマ出ますか?」 水もトイレもない、空港の作業道路上で車中泊をしている様子に少し戸惑いましたが、滑走

          クマ、怖い~

          空自の飛行点検機、ラティテュ-ド

          8月下旬のある日、久しぶりの青空を期待して最寄り空港方面へとアクセルを踏みました。さて、トラフィックはどうかな…と flightradar24 で確認すると、「TRIER33」という双発ジェットが飛行しています。 カッコイイこの機体は、サイテーション・ラティテュ-ド(Model 680A)。自衛隊では U-680A と名付けており、「TRIER33」は航空自衛隊が運用する飛行点検機のコールサインです。この日は千歳飛行場の滑走路36Rに進入を繰り返していました。 …ってことは

          空自の飛行点検機、ラティテュ-ド

          ヤマト深夜便

          クロネコヤマトの貨物専用機、新千歳空港では8月から深夜の運航も始まっています。(冒頭の写真は 朝6時着の早朝便、8月下旬) 8月13日深夜0時23分(12日24時23分)、成田から新千歳に飛んで来たヤマトの貨物専用機、407便(JA82YA)の飛行航跡です。おや、めずらしい進入ルートだね。着陸した滑走路も19Rと、これもめずらしい。 これ、何というアプローチなのか、気になります。 AIP(2024.8.8)には、こんな STAR が載っていました この407便は「NA

          ヤマト深夜便

          消えた 04FJ

          7月30日付の Aviation Wire で、「FDA、退役4号機パーツ寄贈 頭部・翼端を長野県へ」という記事に目が留まりました。そういや、しばらく前に退役のニュースを見た気がします。 FDA(フジドリームエアラインズ)は、ブラジルの航空機メーカーであるエンブラエル社の “ちょっと小さめジェット機” で地方路線を運航するリジョナル(地域)航空会社… という私なりの理解。2009年の初就航以来、着々と機数を増やし続け、1号機から16号機まで、計16機もの運航体制になっていま

          消えた 04FJ

          戻らぬ主人、乗り捨てアルファード

          ここは新千歳空港にある自走式の立体駐車場。7月下旬、客人を降ろしてから車を入れると、何台か横の 薄汚れたクルマが目に留まった。 いわゆるミニバンだが、茨城県の水戸ナンバーとは珍しい。かなり埃が積もっていて、汚れた窓ガラスには紙が貼ってあった。 ことし3月中旬の日付なので、少なくとも4か月以上はここに放置されていることになる。告知文を貼るまでにも ある程度の猶予期間があっただろうから、実際には半年か それ以上になるのかもしれない。とうに「3カ月経過」しているが、まだ処分はさ

          戻らぬ主人、乗り捨てアルファード