冬の野外博物館
多くの化石が発掘されている穂別。中でも、むかわ竜(カムイサウルス・ジャポニクス)といわれる恐竜化石は有名です。
むかわ町穂別には、穂別博物館の近くに野外博物館があって、小高い森の中のひっそりとした雰囲気が気に入っています。いくつかのオブジェが置かれた学びの公園といったところでしょう。
あたりが雪に覆われた野外博物館のたたずまいを感じたくて、2月上旬の天気のいい日に訪れてみました。
除雪されていないことは承知の上。カンジキは持っていないので、長靴の口をしっかり絞めて雪の中に入っていくことにします。
このむかわ竜のあたりから上ります。幸い誰かの足跡が付いていて、初めのうちはまだ歩きやすかったのですが…
途中からこんな足跡になって、一歩一歩に時間がかかり体力を削がれます。
ようやくたどり着いた、ここが野外博物館の入り口。冬に来る人もいないでしょうから、トンネルの中に物が置かれていました。それでは別のルートから回り込みます。
雪の布団をかぶったホベツアラキリュウ! 海の生物なので、いわゆる「恐竜」ではなく「海棲は虫類」ですが、こんな大きな首長竜(長頸竜)の化石が、1975年に穂別町(当時)で発見されたのです。発見者が荒木さんなので「ホベツアラキリュウ」という愛称が付けられました。2017年、その化石は北海道の天然記念物に指定されました。
頭やクビのあたり、そして木々の枝に雪が積もっているのを期待していたけど、やはり早朝じゃないと無理なのかな。そうするとアクセスがもっと大変だよね。
ちなみに、雪がない季節はこんな様子でした。森が海底のイメージなのでしょう。
これだけ首が長いと頭は小さめで、水中生活じゃないと首が疲れちゃうよね。
巨大なアンモナイトにはツララができていました。冷凍イカ!
背の低い他の展示物は、すっかり雪に埋もれていました。
屋内のこちらは、いずれまた、じっくりと時間をかけて見てみるつもりです。
※ 写真はすべて、やぶ悟空撮影