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やっかいな仲間たち

今月も丘珠空港へ。飛行場は除草作業中で、草刈りのトラクターやロールにした草を運び出すトラックが働いていました。

その草刈りを喜んでいたのは、鳥たちです。

陸自のUH-1J とカラス

おそらく草刈りあとの昆虫などを狙って、たくさんのカラスが飛び回っています。ヘリコプターなんて怖くないっ!

フジドリームエアラインズ、EMBRAER 175 の離陸

こちらでは、離陸したエンブラエル機の近くをカラスが横切ったようです。危ないなぁ。

離陸滑走中にエンジンに鳥を吸い込むと、地上で止まろうとしても短い滑走路で止まれずオーバーランしたり、離陸を続けても十分な上昇速度が得られないなど、危険な状態になることがあります。ウィンドシールドに鳥が当たればパイロットの視界がきかなくなるし、ピトー管が破損すると対気速度計が使えなくなったりもします。

管制官も、この日は “カラスに注意” と無線で伝えていました。

北海道エアシステム、ATR42-600 の離陸を見守る?カラス

そうそう、この柵まで下がって待機してくれるといいのですが。

精測進入レーダー(PAR)の受信ホーンに止まったりするから…

PARの受信ホーンと検波器…らしきもの

…布カバーが破れるんじゃないの。

こちらはトビかな? 下ばかり見てエサを探し、飛行機を気にしないのは困りもの。

おや、アオサギも来ていたんですね。

1年前、丘珠空港のフェンスを上手に乗り越えたヒグマのニュース映像が流れましたが、鳥たちはクマよりもっと自由ですからね。危ないから近づかないで、と言ってきかせるわけにもいきません。同じ空を飛ぶ仲間としての大先輩の立場をリスペクトし、空の歴史の浅い側が自身の安全を守るよう気を付けるしかなさそうです。


※ 写真はすべて、2022年7月、やぶ悟空撮影


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