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今どきのミニ

秋の三連休、少し前に書いておいたクルマの記事を3日連続で放出します。先ずは6月の このクルマから。

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イギリス生まれ、軽自動車みたいにちっちゃくて可愛いくせに、きびきびと速くてかっこいいクルマ、ってイメージを持っていた昔のミニ。BMWの傘下になって もう四半世紀らしい。そんなに昔だったっけ?

今ではガラッと変わって “大きなミニ” になっていると聞いた。


▲ MINIクロスオーバー。ホースパークで

大きくしたのなら、安全性も大幅に向上しているはず。クロスオーバーっていう背が高めのタイプもあって四輪駆動も選べる、ってことを初めて知った。それなら…と 数時間借りて乗ってみることにした。

MINI CROSSOVER ALL4, COOPER SD

今どきの…とはいっても 2022年7月の登録車。走行4万キロってことは、年平均2万キロ走ってるのか。しっかり稼ぐ人気者のようだね。四駆よんくのレンタカーなら北海道の冬道でも安心感は高まるし(安全性が上がるのとは違うけど)。ミニでは四駆を「オール4」といい、力強いディーゼル車で経済性もマルだ。


▲ MINI

こんなところに「MINI」って書いてあった。ライトは丸か楕円が似合うはず。ミニに角ばったところは ない方がいいな。


▲ MINIクロスオーバー、運転席

とは言え、デンっと室内まん中で存在感を示している “デカマル” インテリアには少々ひいてしまう。そのリングは何かのタイミングで色が変わって光るし、夜なら眼の邪魔にもなりそうだ。

最新のミニでは、このマルがさらに大きくなってしまっているらしい。どうせなら極端に振り切った方がいいってことか。


▲ MINIクロスオーバー、計器表示

それに比べて計器表示はコンパクトでシンプル、見やすくて好感が持てる。ステアリングの位置を調整すると一緒に付いて上下に動くのもいい。でも、燃料表示はこんなに大きくなくていいから、アナログの速度指針が欲しいな。切り替えできるのかな?


▲ MINIクロスオーバー、シフトレバー

シフトレバーが残っていて良かった。やっぱり、こういうレバーで操作するのが一番落ち着くよ。


▲ MINIクロスオーバー、トグルスイッチ

ドライブモードは3つ。写真では「SPORT/GREEN」と書いてあるけど、「MID」という普段使いのモードもある。MIDで もっさり感とかはないけど、SPORTにすると回転が上がってシフトタイミングが変わる。ディーゼルなのに、そして重いくせに、さらにキビキビ走るようになった。これぐらいはっきり違いを出してくれると嬉しいね。GREENはエコモードなんだろう。長時間は試してみなかったな。

このトグルスイッチ、かっこいい! U字アームで隣と仕切られていて誤操作防止にも実用的だ。仕事で触っていた無線機器を思い出すよ。今回いちばんのお気に入りポイント!


▲ MINIクロスオーバー、足元のペダル

足元にも気を使っていた。デザイン性はともかく、オルガンペダルと しっかりしたフットレストはBMWを思い出した。吊り下げペダルを嫌うわけではないけれど、BMWで唯一運転したことのある320i(E90)の足元の感触がとても気に入っていたので。


▲ 白樺並木の MINIクロスオーバー

白と黒のカラーも、なかなかいいじゃないか。車を買うときには、どちらもまっ先に除外する色だったんだが…。

長さ4.3m、幅1.8m、高さ1.6mと私の理想に近いサイズ。車両重量は1.7トンと重いデブミニだけど、2リッター直4ディーゼルターボの 190ps/40.8kgf・m でとても気持ち良く走ることができる。直近に運転したのが Audi Q3 の 同じく2リッター直4ディーゼルターボだったから自ずと比較してしまうけど、ミニのこのエンジン、すごくいいね。

エンジンカバーに「TWINPOWER TURBO」って書いてあったけど、ツインターボ(ターボチャージャーが2個)ではなくて、エンジン技術に付けた名称らしい。紛らわしいな、まったく。

そんな気持ちのいい走りに直結するタイヤは、Continental の PremiumContact 6。2021年製の 225/50R18 だった。ミニの足回りと相まって荒れた路面でも軽くいなしてくれるような感触は、このタイヤの能力によるところが大きいんじゃないのかな。コンチ、かなり気に入ったよ。


▲ MINIクロスオーバー、クーパーSD

旧ミニの生誕地に敬意を払って、こんな後ろ姿にイギリスが残されていた。

エンジンを見ようとボンネットを開けると、各部の造りがかなりゴツいことに気付いた。ノーズが短い(衝撃吸収エリアが小さい)から一層強化する必要があるってことなのかな。テールゲートを支えるダンパーなどもずいぶん太かったし。

この車のステアリングは重い。…が操舵中はそれを少し忘れる。まるでBMW320i(E90)みたいだ。シートの硬さやフィット感も E90を思い出す感触。ルームミラーにETCカードのスロットがあったり、シフトレバー付近に設けられたコントローラーだったり、やっぱりニュー・ミニは BMWそのものなんだな。

さほど期待を膨らませてはいなかった MINI だったけど、運転してみるとすっかり気に入ってしまった。インテリアデザインの一部を除いて…だけどね。


▲ パークゴルフで交流するにも…


▲ 空のレジャーを楽しむときも…


▲ カントリーロードを軽く流しても…


▲ そして、うミニも(海にも)。

MINIクロスオーバー ALL4 は、どこでも似合うぞ!(個人の感想です)

今回の走行はわずか175kmほど。満タンにした軽油13リッターで燃費計算するとリッター13~14kmと、特段に良好とまではいかなかった。暑い日だったので、停車して休憩中もエンジンを止めなかったからな~。でも、気持ち良く走ってわずか1,800円で済むなんて、やっぱりディーゼルは経済的だよ。

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MINI CROSSOVER Cooper SD ALL4

初度登録:令和4(2022)年7月
型式:3DA-42BT20
長さ 4315 mm × 幅 1820 mm × 高さ 1595 mm
車両重量 1680 kg
原動機の型式:B47C20B
1995 cc、直列4気筒DOHC16バルブ、ディーゼルターボ
190 ps / 4000 rpm
40.8 kgf・m / 1750-2500 rpm
8速AT



※ 個人の感想です。忘れないうちに…と書き留めたもの。

※ 写真はすべて、2024年6月、やぶ悟空撮影(一部画像処理)

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