美々の不思議な跨線橋
新千歳空港の住所を知っていますか？ 北海道千歳市美々。これがターミナルビルの住所です。「びび」とは、いい名前ですね。美々川の源流部でもあります。
その美々を走るJR石勝線に、こんなモノを見つけました。跨線橋のようですが、道はありません。これにつなげて線路を越える道路を造るにしても、ぎりぎり１車線の狭い幅です。
ここから西に400メートルほど離れた場所に、もう一つ同じものがあります。
図で示すと、この場所です。
▲ ２つの跨線橋の位置（千歳美々ワールドのwebの図に加筆・編集）
この図では東側の跨線橋を「BRG-East」、西側のを「BRG-West」としました。
ここは「千歳美々ワールド」と名付けられた工業団地。第一期のエリアが造成されています。Dブロックにセイコーエプソン（株）が入り、Eブロックにはレンタカー会社がたくさん集まっています。線路の南側、Fブロックにはまだ空きが多いようです。
JR石勝線で分断されるEブロックとFブロックのアクセスを容易にするため、造成時点で２か所の跨線橋が準備されたのかな？ でも、東側に「美々東通」を計画したのなら、２つの跨線橋は不要な気もします。現状の美々東通は、JRを超える高さまで土盛りされていますが線路を超える跨線橋はなく、付近は生い茂る藪になっています。
片や２つの跨線橋があるのに道はなし、片や土盛りはしたが跨線橋はなし。このちぐはぐが生じたのには何か経緯がありそうな予感も…。
特急とかちが、これら２つの跨線橋を抜けてきました。手前が札幌方面です。
▲ 東側の跨線橋
東側の跨線橋を抜けて釧路方面に向かっているのは、特急おおぞら。
▲ 西側の跨線橋
南千歳を発つと次の停車駅は、安平町の追分。
▲ ２つの跨線橋に入る特急とかちと、滑走路１９Ｌに進入するボーイング787（手前が帯広方面）
千歳美々ワールドは Fブロックにまだ空きがあるので、広い敷地と空港の近さに興味があれば問い合わせてみては。工業専用地域ではないので住宅の建造も可能かも。ただし、ガスは「供給外」となっていますのでご注意ください。
その後に分かったこれらの跨線橋のことは、「空から記録されていた 美々の跨線橋」をご覧ください。
※ 写真はすべて、2022年3月、やぶ悟空撮影